映画『君たちはどう生きるか』感想と考察【ネタバレ注意】

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万年ベンツ

2023/07/16

君たちはどう生きるか（2023）
⚠️ネタバレ有⚠️

■あらすじ
太平洋戦争の最中、牧眞人は母を失い、地方への疎開する事になる。
疎開先には謎の鉄塔があり、そこで眞人は
不思議なアオサギ、下界の人たち、
ペリカンとインコ、
そして下界を創造した大叔父様と出会い、
壮大な冒険が始まる。

■おすすめ度 ★★★☆☆
個人的に好きな作品だが、万人には勧めづらい
特に子供向けではない、完全に大人向けアニメ
とてつもないヘンテコファンタジー映画。

前半の硬そうな戦前雰囲気が
アオサギ登場の中盤でガラリと変わる。
邪悪と思われたアオサギと眞人の交流が進み
柔らかくバディ物のように話が進んでいく。
後半は、創造主の大叔父様が眞人に
下界を引き継ごうとさせるが、結果的に諦める。
これは自己解釈だが、大叔父様は駿で、眞人は宮崎吾朗（または庵野？）の関係性に思えた。
下界の様相は駿の過去作の結集体、ギリギリのバランスで保っているため、容易には引き継げない。それを駿自身が分かっているからこそ、あえて引き継がせず、大王（たぶん鈴木敏夫）にわざと壊させた。ジブリという一つの世界への区切りを駿は、何らかの形で表現したかったのかなと。

あと、タイトルの『君たちはどう生きるか』に引っ張られて、色々思案したが、これにそこまで深い意味はないと思う笑
単純に吉野源三郎の同名小説から拝借したまでのこと。だから、今作はあまり自分語りの色が強く見えなかった。錚々たるキャストを揃え、駿の自由なように作らせ、見る側にほぼ全てを委ねる作りに仕上げたのかなと。

最後に、鑑賞前は万が一にも今年ベスト級来るか！と思ったが、流石にそこまでではなかった。ただ、インコやワラワラは可愛く、グッズが出たら、多分買ってしまいそう。
#君たちはどう生きるか #ひとりごと #映画 #ジブリ