天球を泳ぐ如月終わり頃 チヨコレイトで一歩一歩を (どうぞよろしく)

@淡島けのび ： グリコとね上がってみては気がついた 果ての無いよな夜の階段

@シャロン ： そうなればいっそなんてね 誘蛾灯 湿度が下がる頃に僕らは

一緒にさ海を見に行く約束を 蝶々結びでごまかしながら

一人分増えて狭まる玄関の 踏み場をつくる　歩けるように

またひとつ よーせーてーと聞こえ 返す君 いつのまにやら 雨はあがって

@シャロン ： 書の海を潜る すこうし日が差した お茶の渋みに顔をしかめた

猫舌な僕らの距離はあれほどに ゆっくりしようと 言っていたのに

@淡島けのび ： もう春が過ぎ去り花は葉となった てんとう虫がヨシヨシ歩く

ひとひらの見覚えのあるその模様 青いベンチに残して置いた

麒麟児が空にかけてくその様(さま)を 落ちるとこまで目に焼き付けた

そのままの君でいてとは言えないで つぶらな瞳夜にかけてく

@シャロン ： 気まぐれに愛を囁きあえばこそ 花は両手で持つものでしょう

紫陽花の花言葉なんて知らなくても このまま二人居られるでしょう

@淡島けのび ： とおくても冷凍便で届ければ 故郷の味を忘れませんか？

届かない便りをあてに今どこと 降り頻る雨止まらぬタクシー

隣り合う鍵盤と似た僕たちに 夏は何かをくれようとした

小刻みなリズムで少し間（ま）をとって 思い出浸る 満員電車

@シャロン ： オレンジの香りがしない陽光と 寂しがり屋は夜に向かった (ここで区切りとさせてください、お手合わせありがとうございました)

@淡島けのび ： ありがとうございましたー。むずかしい😓

10プラス１桁回す黒電話 環境音はルージュの伝言

伝言と　強気に乗り込む　在来線　霧雪がひたひた　濃くなるばかり

@シカゾウ ： 街角を混じり気のある風が吹く バースデーケーキ一つ買えない

夜勤明け　ふと目を反らしたの　ウエディング　今は面影　指輪にルージュ

髪飾り　匂い確かに茜空 舗装道路をゆっくり歩く

3食も取れない暮らしとりあえず 煙草で肺を満たしたりして

@淡島けのび ： 駅前の　夢追い人が　かき叫ぶ 欠片の光　燃ゆる綺羅星　

ダンダラの羽織ちらつく京の町 廃刀令を無視したくなる

@淡島けのび ： おっ父が　袈裟に破かれ　三度笠 これに開演　復讐小町

@シカゾウ ： 炊き立ての熱がこもった丼を うずらの数が気になるお歳