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りら🌙
出口顯『ほんとうの構造主義』
●「他者との相互作用において個人は主体になりうる(=個人の外部に、他者が独立して存在する。)」のではなく、「他者や関係性は個人の内部に巻き込まれている」「個人あるいは自己とは「他者」である」
●「人を喰う(アントロポファジー)社会」の思想=単一性を分割していく「双子の思想」=逸脱者から集団との絆を奪ってしまわない社会。自らの社会にとって脅威となる存在や異質な他者を排除してしまうのではなく、それらとの対において自らをとらえ返し、組み替えようとする。個人も単一的な存在ではなく、双子の片割れとみなされている。自己を「一」ではなく「二」として捉え、対をなす「他者」のまなざしによって見つめられる存在であることを自覚し、周囲や世界に対して謙虚になろうとする。
●分人論を乗り越える
たった一つの「本当の自分」、首尾一貫した「ブレない」本来の自己は存在せず複数に「分けられる dividual」存在である。分人は相手との相互作用の中で生じ、関係性の中でも変化しうる。つまり自己とは他者の関係性において生起するというのが分人論の考え方である。しかし、この分人論は、「自己の前に他者や世界を」(レヴィストロース)ではなく、出発点が自己であり(「自己を愛するためには、他者の存在が不可欠だという、その逆説が分人主義の自己肯定の最も重要な点である」)、その背後には、分けられない一つの身体という個が潜んでいる(ニューカレドニア島民にキリスト教を布教したときに教えられたのは、個人としての「精神」ではなく人を個人として統べる「身体」だった)。







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ナツメ
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純粋なリメイクでもいいのよ純粋な

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レモンケーキ
わかるよねぇ(゚∀゚)
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のが鉄板ムーブなのはウマ娘でも変わらないとは思うけど
どうですか

ゆうた
獲れるとは思ってないけど期待くらいはしたかった()

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りら🌙 投稿者
異質な他者を受け入れる余白のなさは、身近にたくさんあるような。 『思いがけず利他』で与格的主体が主張されていたが、自分の身体の「ままならなさ」がここら辺を考えるのに重要になってくるかもしれないと思ったため、次の読書は『誤作動する脳』。
もん
自己同一性は「この代替不可能な〈私〉という精神(そもそもこれは近代以降の産物)」ではなく、身体がなんとか担保しているに過ぎないし、宗教的なトランス状態においては、それすら境目は曖昧になりますからね。
信楽
哲学好きの方と余り関わり合いになりたくないので(ややこしい方多いので)普段は隠してますが、実は近代西洋哲学修士です。実存主義の主体偏重を批判し、個人がいかに社会構造に規定されるかを説いたのが構造主義ですが、五月革命以降、再び構造の中での主体の重要性を見出したのが、ポスト構造主義、ポストモダンという見方です(晩年のフーコーは特に)。フーコーは入門書だけ読むのでも天地ひっくり返るくらい面白いですよ。
aki
面白そうなのを読んでますね😄僕も構造主義関係の本少し読んだことありますが色々見ても結局わからない(笑)