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瑞樹

瑞樹

君なんて嫌いだ。それでもこの空いた心が
受け止められたことが嬉しかった。

辛いなんて言ったところで私に大切だという
気持ちは芽生えたりしないし、人を想うと
してもそれが執着になってしまったら意味が
なくなってしまう。

だから一人で泣くけれど、孤独は怖くて
虚しくて、涙は枯れてしまう。
けれどやっぱり縋ることで乾きを潤そうと
してしまった自分の愚かさには、苦しさを
覚えるのだ。

あの人のことが嫌いだと言っていないと、
恐ろしいと分かっていないと、私の人生は
狂ってしまう。過ぎた価値のある人間と、
付き合ってはいけない。だって格好の依存
だから。縋っても言い訳がついてしまうから。
たとえそこに破滅しかないと分かっていても。

人は俺を信仰するかのように求める、と
彼は言った。
それはそうだろう。私は納得した。否、
だれが聞いても納得する。君はだって天才で
人に無関心と言いながら人を傷つけるような
真似をしない、間違ったことをしない。
そんな存在がいたら、神だと崇めるのも
まあ当然だろう。

苦しかった。私はずっと愛されたかった。
いくら愛されても少しも満たされること
なんてなくて、それでも笑ってた。
笑っていれば痛みは消える。消えてくれる。
誰かに縋らなくて済む。
涙を流しても寂しさに心が打ち砕かれても
私には何もない。愛のための執着じゃない、
執着のための愛を持っているだけ。
こんなことのために私は生きてきたわけ
ではない。でも、ほんと一体なんのために。

なんとなく、「いい人」として死にたいと
思った。愛されなくても愛そう。
愛せなくても愛そう。そんな傲慢な考えで。
あなたにはどう映るだろう。結局私はね、
何も要らないと言いたかった。本当は。
だって乾きを理解できるから苦しいのだ。
許せないから苦しい。何一つ持ち得ない
ことに絶望できてしまうから辛いのだ。

なら、初めから存在しなければいい。
何もかも忘れてしまえたら。意識しなければ。
何も見なければいい。そんなふうに思えた。
生きることを冒涜した、舐めた生き方。
でも、そんなボロボロになっても捨てられ
なかった。
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