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あ
#初投稿 #タスク
花を忘れた君へ—
雨上がりの午後、庭は薄い靄に包まれていた。
花彩命の庭がこんなにも静かなのは珍しい。
色とりどりの花がまるで呼吸を潜めるように佇い、
あなたはその中央で、ひとり佇んでいた。
今日、ここへ来た理由はただひとつ。
──“彼”が戻らないと分かったからだ。
⸻
彼は庭の守人だった。
花と会話ができる、少し不思議な青年。
笑う時には花びらが舞い上がるほど温かく、
怒る時には風が唸るほど情熱的だった。
あなたが迷い込んでから、
ふたりの時間はゆっくりと重なっていった。
彼は花の声を通して、
あなたの心の奥の色を見抜いた。
寂しさも、不安も、言わずとも触れてきた。
それが心地よかった。
だから、あなたは知らないうちに彼を好きになっていった。
けれど、どんなに近付いても
その境界を越えることはなかった。
理由は彼が語らなかった。
あなたも聞かなかった。
互いに踏み込めば、何かが壊れると感じていたからだ。
⸻
ある日、庭の花々が一斉に色褪せた。
原因は分からない。
ただ、彼が“もうすぐ潮が満ちる”とだけ言った。
「潮?」
「花彩命の庭はね、人の想いで生きている。
でも、その想いが行き場を失うと、潮が満ちてくるんだ。
満ちた潮は、必要なものを攫っていく。」
その日を境に、彼の姿は少しずつ薄くなっていった。
声も、触れた手の温度も、
まるで遠い夢に戻っていくように。
そして、昨日。
潮は完全に満ちた。
あなたが駆けつけた時、
彼の姿は花の光の中に溶けていくところだった。
「……どうして言わなかったの」
「君が泣くから」
泣きたくなかった。
強くありたかった。
でも涙は止まらなかった。
「僕は君に出会えたから、この庭を守れた。
だから大丈夫。君は、僕を忘れなくていい。」
最後の言葉とともに、
彼は光となって消えた。
⸻
その翌日。
あなたは庭に立っていた。
花々は色を失ったまま、風に揺れるだけだった。
もう、彼は戻らない。
それが胸に重く沈む。
でも、庭の片隅で
ひとつだけ淡い光が揺れた。
近づくと、
色が混ざり合うような不思議な花が咲いていた。
見たことのない花。
けれど、その色に見覚えがあった。
彼が笑う時に散っていた、あの色だ。
触れた瞬間、
胸の奥で小さな音がした。
思い出。
想い。
言えなかった言葉。
全部が花の中心で静かに息をしていた。
あなたが涙を落とすと、
庭の花々が少しずつ色を取り戻していく。
風が優しく流れ、
まるで彼がそばにいるかのようだった。
「……忘れないよ。」
その一言だけが、
庭に新しい命を吹き込んだ。
花彩命の庭は静かに輝き、
あなたはようやく知った。
愛は形を変えても、
消えることはないのだと。
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アクア−Devil
むかしむかし、ある小さな村に、好奇心いっぱいの男の子がいました。
名前は**たろう**。
たろうはいつも、村の外れの古い地図を眺めては、「どこかに、すごい宝物があるはずだ!」と夢見ていました。
ある晴れた朝、たろうは村はずれの大きな古い木の下で、キラキラ光る小さな鍵を見つけました。
鍵には、かすれた文字でこう書いてあります。
「この鍵は、真実の心を持つ者にだけ、本物の宝物を見せてくれる」。
「本物の宝物って何だろう? 金銀財宝? それとも……?」
たろうはワクワクしながら、鍵を握りしめて旅に出ました。
最初にたどり着いたのは、深い深い森。
そこには、大きな岩の前に座ったおじいさんがいました。
おじいさんは、たろうに言いました。
「鍵を使うなら、まず『勇気』を試さねばならぬ。
この森の奥に、怖い影が住んでいる。
影を恐れず、通り抜けられるか?」
たろうはドキドキしながら奥へ進みました。
暗闇の中で、大きな影が「うわー!」と飛び出してきました。
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「影さん、こんにちは。ぼくは怖くないよ。
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影はびっくりして、ふわっと消えました。
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「ぼくは、宝物を探しに行ったのに、
本当は、宝物はぼくの中にあったんだ……」
たろうは鏡を抱えて村に帰りました。
村の人たちは、たろうの冒険話を聞いて、みんなで笑いました。
そして、たろうは気づきました。
世界で一番輝く宝物は、
友達と一緒にいる時間、
みんなを助けられる心、
そして、自分を信じる気持ちだということ。
それから、たろうは毎日、村の子どもたちに冒険の話を聞かせました。
「宝物は、遠くにあるんじゃないよ。
君の心の中にあるんだ」
おしまい。


りょう
その目に映るすべての人は己であり
すべての事象は自らが創造している
救いたいと思うとき
救われたい者が現れる
この視座で世界をとらえるとき
創造主の本質が見えてくるだろ?
あなたは何になりたい?
いや
あなたはどう在りたい?
引き寄せの法則って言葉がイメージを作り出してる
引き寄せるのではなく
モデリング
こう在りたいモデルを描き
その者の振る舞いをする
先に出すのは自分から
だってこの世界には
お前しかいないんだからね
愛してるぜ
byちゃんねる17んちより抜粋
愛ある素晴らしい言葉です👍️

ローズ💍キャット🌹💄

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