「解決もできないくせにおせっかいする機能」がときどき顔を覗かせることがある

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投稿

こはる

2025/11/23

「解決もできないくせにおせっかいする機能」がときどき顔を覗かせることがある

困っている人の話を聞いて、
あれこれ一緒に考えたり諭そうとしたくなる欲。

この歳まで生きてきてがっつり失敗して来た身として分かってきたこと。

それは、「その人を救ってあげたい」「正しい方向に導いてあげたい」なんて思って、中途半端な寄り添いをしてはいけないということ。

困っている人のだいたいは他人のアドバイスを受け入れる準備が整っていない。
そもそも本当の自分の気持ちがどこにあるのかから分かっていない。
事実と思い込みがぐちゃぐちゃに混ざってる。
自分と他人の境界線が曖昧になってる。

そこに介入して解決まで導けるのがプロであって、
自分みたいな素人は同情や共感こそはしても解決まで導こうなんて考えるのは間違い。

解決までのアプローチまで寄り添って付き合える度胸も体力もないのなら、むやみに関わってはいけない。
どちらも不幸なことになる。

むしろ、聴くまでで十分役に立っている。
そういう困っている人はそもそも「聴かれた」と感じられらた経験すら無いから。
素人は聴くだけでもめちゃくちゃ体力いるから、それだけで本当にいいと思う。

「傾聴」という言葉が一時期自分にとって流行り言葉のように感じられて、そこかしこに浅い傾聴じゃね？と疑ってしまってたときもあったけど、
自分なりには、解決しようとか、相手を変えようなんとかしようと、相手と「対峙」するんではなくて、
相手と隣り合って座って、遠くの景色を眺めて、「こう見えるね」「ああ見えるね」と指差して話すのが傾聴なんかなと思うようになった。

ただその寄り添い方をするには、
自分が整っているときしか出来ない。
聴くだけでもかなりしんどいから。
関係ない話まで混ざって延々に長かったり、時には矢印を変えてこちらが攻撃対象にもなりかねないから、それでも聴ける余裕がないと難しい。
その余裕を作るには、自分が誰かに「聴いてもらえている」という安定した状態を作るのが必要だと思う。

今、その余裕が自分にあるか？と聞かれたら、
「あなたに聞いてほしい」と言われない限りは無いな。と思う。
身の回りの顔が見える、会話できる人たちの間をまずは大事にしたい。

…と、さっき「みつける」でついついコメントしたくなるお悩み投稿を見つけて、自分の中であれこれコメントしようかぐるぐる回って考えた末に「やっぱやめよ」と思ったいきさつでした。