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moto

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かつて、テレビ番組『伊東家の食卓』に出演されていた風見しんごさんの記事を読んだ。そこには、今から10数年前に娘さんを交通事故で亡くされた経験が綴られていた。
記事によると、風見さんのもとには、同じような境遇の方々から時折手紙が届き、「どのように乗り越えられましたか」という質問が寄せられるそう。
これに対し、風見さんはいつも「テレビでは明るく振る舞っているように見えるかもしれませんが、私は(悲しみを)乗り越えていません。皆さんと同じところに立っています」と伝えているという。
その理由として、当初は「時が解決してくれる」と思っていたものの、忘れることなどできず、代わりに悲しみに対処する向き合い方を学んだと語られていた。

これを読んで思わず嗚咽するほど泣いてしまった。嗚咽するなど片手で数えるほどしか経験はない。
そして乗り越える事ができないという気づきを得て気持ちが楽になった。日々ふとした時にわき起こる悲しみと向き合っていくしかないのだろう。
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