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ニックX🐦‍🔥

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哲学の星において、あなたから見た「良い質問」の条件を考えてください。哲学の星において、あなたから見た「良い質問」の条件を考えてください。

回答数 12>>

多様な答えが生まれる
学びがある
思考力を楽しく使える
学術的な前提があるといい
知的好奇心が高まる
二元論ではない
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涼

触れない恋

----第五章「0のあとで」- 交差する声-------

​「あと3回だけ」
彼が、そう言った。

二人で考えた。
会うのか。
会わないのか。
何日も、何日も。
そして、出した答えが、
これだった。

「あと3回、通話したら」

彼の声が、震えている。

「会いに行く」

私は、息を呑んだ。
会いに行く。
その言葉の重さが、
画面越しに伝わってくる。

『...うん』
私も、震える声で答えた。

『あと3回』
それは、
覚悟を決めるための、
カウントダウンだった。
───
3回目
「今日が、3回目だね」
彼が、いつもより少し明るい声で言う。

『うん』
私も、いつも通りを装おうとする。
でも、
心臓の音が、うるさい。

「今日さ、面白いことあって」
彼が話し始める。

『何?』
「コンビニで会計してたら、
お釣り渡すとき店員さんが
「ありがとうございました、お母さん」って」

『...お母さん?』

「そう。俺、お母さんじゃないんだけど」
私は、笑った。

『疲れてたのかな、店員さん』

「だよな」
いつもの会話。
でも、
どこか上ずっている。
お互い、
「あと2回」を意識している。
通話は、いつもより早く終わった。
「じゃあ、おやすみ」

『おやすみ』
画面が暗くなる。
私は、カレンダーを見た。
あと2回。
───
2回目
「...今日が、2回目」
彼が、静かに言う。

『うん』


沈黙。


今日は、
あまり話せなかった。
「あのさ」
彼が、言いかけて、止まる。

『ん?』

「...会ったら、変わるかな」

その問いに、
私は答えられなかった。

『わかんない』
正直に言う。

『でも』
私は、続ける。
『変わってもいいと思う』

「......」

『だって、もう今も、変わってるから』

彼が、小さく笑った。
「そうだな」

私たちは、
もう以前の二人じゃなかった。
「会わない」って決めていた二人が、
「会う」って決めた。
それだけで、
全部が変わっていた。

「明日が、最後だね」
彼が、呟く。

『うん』

最後。
その言葉が、
胸に刺さる。
最後の通話。
そして──
「おやすみ」
『おやすみ』
私は、眠れなかった。
───
1回目
着信音が鳴る。
手が、震えている。
画面を見つめる。
これが、最後。
通話ボタンを、押す。
「......もしもし」
彼の声。

『うん』
私の声。

沈黙。

長い、長い沈黙。

「...怖い?」
彼が聞く。

『うん』
私は、素直に答えた。
『すごく、怖い』

「俺も」
彼も、震えていた。
「めちゃくちゃ怖い」
でも、
「でもさ」
彼が、言う。
「会いたいんだ」

その言葉に、
涙が出そうになった。
『私も』
声が、かすれる。
『ずっと、会いたかった』
画面越しじゃなく。
声だけじゃなく。
君の姿を、見たい。
君の温度を、感じたい。
隣で、笑い合いたい。
沈黙を、同じ部屋で感じたい。

『ねえ』
私が、震える声で言う。
『...名前、呼んでもいい?』
彼が、息を呑む音が聞こえた。

「うん」
小さな声。
「聞かせて」

私は、
画面越しで初めて、
彼の名前を呼んだ。
二人だけが知っている、
本当の名前。

『───』
彼が、沈黙する。

そして、

「───」
彼も、私の名前を呼んだ。

その瞬間、
全てが、壊れて、
全てが、繋がった。
涙が、溢れた。

「会おう」
彼が言う。
「明日, 会おう」

『うん』
私は、何度も頷いた。
『会いに行く』

通話は、静かに切れた。
でも、
もう「またね」はいらなかった。
───
0

駅の改札。
人混み。
心臓が、壊れそうだった。
画面を見る。
「着いた?」
彼からのメッセージ。

『うん、改札出た』
「俺も。今そっち行く」
手が、震える。
息が、浅い。
人の波。
その中に、
見たことのない、
でも確かに知っている、
誰かがいる。

目が、合う。
彼だ。

彼も、
私を見つけた。

二人とも、
動けないでいる。

数メートルの距離。
でも、
その距離が、
遠くて、
近くて。
彼が、一歩踏み出す。
私も、一歩踏み出す。

また一歩。
また一歩。

距離が、縮まる。
そして──
「...やっと」
彼が、かすれた声で言う。

『うん』
私も、涙声で答える。
『やっと』
画面越しじゃない、
生の声。

触れられる距離に、
初めて立っている。
ネットだけの恋だった。
でも私たちは、
この声を信じた。
触れないまま、愛した。
それでも、
触れたくなった。

だから──

これは終わりじゃない。
これは、

触れない恋が、
触れる恋に変わる、

その瞬間。


【完】


#触れない恋
#ネットだけ恋愛
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経済学部何にでもなれるから何になりたいのか、わからなすぎ
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いもんt

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フランス語を勉強しながら数学を学びましょ
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Yuri

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今年、最後の塾終わったー‼️
毎日、塾行ってたから明日から一月三日まで塾ないからなんか悲し〜😭
生活バランス狂ってまう。
てか、年末っていう感覚ともう2025年終わるんだっていう感覚が1ミリも無い笑笑
もうすぐ、受験ヤバい!!
あと、1年くらい時間が欲しい!!
#2025年も終わり #年末 #受験生
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あや-aya-

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こういう場所で人と話すの楽しいです✨
色んな方とお話ができるので勉強になります[笑う]
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来週感じるであろう衣装の驚き、本来であればその何割かは11thで受けるはずだったのだよなあ。 #millionradio
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お前泣いてもかっこいいな熊谷
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🐑はっ

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最近、食品市場に行ったら、まさにクチクサゾーンに遭遇…。あの匂い、やっぱり苦手だなぁ。みんなはどんな場所でクチクサゾーンを感じる?
クチクサゾーンはどこにありますか?
クチクサゾーンは、特定の場所を指す言葉ではなく、一般的には「臭いが気になる場所」や「不快な匂いがするエリア」を意味します。具体的な地理的な位置は存在しないため、文脈によって異なる場所を指すことがあります。 例: 公共のトイレ周辺 ゴミ捨て場 食品市場の一部 このように、クチクサゾーンは特定の場所ではなく、匂いに関連する状況やエリアを指す言葉です。もし特定の地域や場所について知りたい場合は、その地域の具体的な情報を教えてもらえれば、もっと詳しくお答えできるかもしれません。
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ににに

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てか、人の顔が突っ込まれたあとのケーキ食べれんの強いな
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なんか今日街全体運動会のおにぎりの匂いする
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ぎこ

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もうアンダラ出てんの
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黒銀

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仕事終わり〜
同時視聴は途中参加やな
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あねぞ

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熊谷ずっと泣いてるな。。。
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ハルカ

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こやさんがかいだくん話しやすかったって言っててニコ!
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