しかし、さすがに疲れて、立ち上がれなくなった。もう、どうでもいい。勇者らしくない考えがよぎった。私は、がんばった。約束をやぶるつもりはなかった。セリヌンティウスよ、許してくれ。私は、ひどい裏切り者だ。――あお向けになり、うとうとしてしまった。