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あきたいぬ大好き

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#短編小説
#BL

「暑い……」

 ロウガと結ばれてから、初めての夏。
 今年はいつにも増して暑い。夜でも、魔導扇風機を毎日つけていないとやっていられない。
 魔導扇風機の前で、ユヴァルーシュはキューブ状のメロンシャーベットを食べて涼んでいた。

「ユヴァ。また食べてるのか」

 シャワーを浴びたらしいロウガが、居間に戻ってきた。一体何個食べたら満足するんだと、呆れた顔をしながらソファーに腰かける。
 シャーベットを一心不乱に食べていたら、見かねたロウガが強引に器を取り上げた。

「おい。返せよ。勝手にひとの物を奪うな」

 そう文句を言っても、ロウガは器を奪い取ったまま。

「ダメだよ。お腹を壊すかもしれないだろ」
「大丈夫だって」
「お前が心配なんだよ。たまにはひとの言うことを聞けって」
「大袈裟過ぎる。ちょっとくらい多めにシャーベットを食べたって、死ぬわけがない」

 過保護だし、心配性だ。気にしすぎだろう。
 苛立って強引に奪い返そうとしたら、ロウガが突然、キスをしてきた。
 同時に口の中に何か冷たいものが侵入する。噛もうとすると、シャリ、と音がして、メロンの味がした。
 先ほどまでユヴァルーシュが食べていたメロンシャーベットみたいだ。口移しで食べさせられたことに気付いたユヴァルーシュは、頬を赤らめた。

「な、何するんだよ」
「少しでも、シャーベットの量を減らそうと思って」
「はぁ!?」

 なんだそれ。そこまでして、これ以上の量のシャーベットを食べさせたくないのか。
 呆れて何も突っ込めずにいると、ロウガは照れ臭そうに笑った。

「それに……こうしていれば、ユヴァとイチャつけるし」

 思わぬ言葉に、ユヴァルーシュは虚を突かれた。
 そういえば、新婚だというのにあまりスキンシップをとっていなかった。
 だって、今までずっと友人として接してきたわけで、いきなりイチャイチャする関係になれという方が難しい。
 でもそうか、ロウガももっとスキンシップをとりたかったのか。……ユヴァルーシュと同じで。

「だったら、もっとイチャイチャしたっていいけど?」
「へ?」

 不思議そうな顔をするロウガに、そっとキスを仕返してやった。

「や、やめろって。こんなところで」

 顔を離すと、ロウガは顔を真っ赤にしていた。けれど、すぐに力強く抱き締めた。

「愛してるよ、ユヴァ」
「俺も……愛してる」

 至近距離で見つめ合い、どちらからともなく唇を重ねる。
 この甘い時間がずっと続けばいい。
 願わくば、ずっと一緒にいられますように。
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コメント

スカイ

スカイ

1 GRAVITY

恋愛ものいいですよねー😆夏ならではのお話素敵でした(ღ*ˇ ˇ*)。o♡

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あきたいぬ大好き
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ありがとうございます! スカイ様の作品もまた拝読させていただきますね。
1 GRAVITY
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