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アナ🐜
【ウェイト版の作者が書いた“説明書”、実はほとんどの占い師が読んでない説】
A.E.ウェイトが自ら記した『The Pictorial Key to the Tarot』(通称PKT)。
これは、ウェイト=スミス版タロットの“公式テキスト”であり、あの絵の“設計思想”が全て書かれている一冊です。
たとえば──
・《吊るされた男》は、なぜ逆さまで微笑んでいるのか
・《隠者》は、なぜランタンを掲げているのか
・《戦車》のスフィンクスは、なぜ静止したまま動かないのか
その答えが、全部この中に書いてあります。
しかしPKTをちゃんと読んでる占い師は、実はほとんどいません。
理由はいろいろあります。
読みにくい(分かる)、翻訳が手に入りにくい(分かる)、抽象的で宗教くさい(分かる)、結局何言ってんのか分かんない(すごく分かる)、読んだところで実際の占いに使えない(それな)
でも、だからこそ問い直したい。
「あなたは、なにを“読んで”タロット絵を読んでいますか?」
もちろん感覚・直感・経験を否定するわけではありません。しかし、PKTを読まずに「このカードはこういう意味です」と断言してしまうのは
たとえるなら、
・レオナルド・ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》を見て「みんなで楽しそうにディナーしてますね!」と言ってしまうようなこと。
・マグリットの《これはパイプではない(Ceci n’est pas une pipe)》を見て「これはパイプの絵ですね!」と言ってしまうようなこと。
背景にある宗教・思想・象徴・文化の構造を知らなければ、絵はただの“雰囲気”でしかなくなる。
特にタロットの大アルカナは、そもそも“寓意画(アレゴリー)”であって、雰囲気で読むものではない。
──私自身、美術をやってきた人間なので、こういうところがどうしても気になるw
タロットが“記号として読まれない”場面を見るたび、日本の美術教育の敗北を痛感するのです。
⸻
たとえば《隠者》
入門書やタロットの解説サイトなどでは「老人=賢者=知恵」という解説を見かけます。
でもPKTの原文では──
Therefore the Hermit is not, as Court de Gebelin explained,a wise man in search of truth and justice;nor is he, as a later explanation proposes, an especial example of experience.
《隠者》は、クール・ド・ジェブラン(18世紀フランスの神秘主義者)が説明したような「真実と正義を探し求める賢者」ではない。また、その後の解釈が述べているような「経験の象徴」でもない。
──と、はっきりウェイトは書かれています。
つまり隠者は「賢者や哲学者」でもなければ「人生の経験や知恵を伝える長老」でもない。
にもかかわらず、多くの解説書ではPKTとは全く違う意味で語られています。
⸻
PKTを読まないまま「自分の中の神話」でカードを読んでしまっていないか?
"自分の感覚"に都合よく絵を使っていないか?
"占いをするため"に絵をムリヤリ解釈してしまっていないか?
繰り返しになりますが、入門書の解説や、個人的な解釈を完全に否定する意図はありません。
しかしながら、タロットはあなたの“感覚”だけでなく、数世紀にわたる図像文化の記憶にアクセスするための装置でもある。
本来のタロットの絵に込められた意図が"占い上の解釈"に押し込まれることによって、可能性を狭めていないか?
PKTを読むことは、
「カードの意味を覚えること」ではなく、「象徴を読む目を取り戻すこと」でもある。
読もう、PKT。
読み直そう、タロット。
※ただしPKTを読んだところで、日常的な恋愛・転職・相手の気持ち占いには全く使えません笑
#占い #タロット

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アナ🐜 投稿者
※補足※ウェイト自身も、あくまで「この象徴体系は一つの選択肢にすぎない」と言っています(冒頭にも “I have said that these cards pretend to no more than a presentation of the types of the Secret Doctrine.”)
紫吹終音(しゅおん)
それを言われると痛い…(笑) 象意解説している本は出回らないから中々ねぇ…(泣)私はそこで摘んで諦めたので、タロットではなく、オカルト、スピリチュアル、錬金術、神学、信仰などから引っ張ってくるようになりました…(笑)
幽斎
むむ、非常に面白い! PKTは何処だ…(ホロスコープの復習中に書斎を漁る)
はな もげる
なるほどなるほど…… 長い![笑う]
院殿大居士にこ
近代魔術の父のエリファス・レヴィ自体が、そういう直感的な読み方を否定しているんですよねー。 彼らはユダヤ教の神秘思想を前提としているし、ユダヤ教の伝統のタルムード(口伝律法のディベート)ありきで、神の言葉(logos)の前に「直感的な読み方」とかいうふざけた発想には、腰を抜かすでしょうね。