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Shin

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どんなに一時的で、どんなに束のまでも、ひとたび魂を偉大にするものが何であるかを知った人は、もしも自分が狭量で、利己的で、ささいな不運に悩み、どんな運命が待ち構えているかとびくびくするのを許すようであれば、もはや幸福になることはできない。魂の偉大さを持ちうる人は、心の窓を広くあけて、宇宙の四方八方から心に風が自由に吹き通うようにするだろう。彼は、自分自身を、生命を、世界を、限りある身の許すかぎり、あるがままに見るだろう。人間の生命の短さと微少さをわきまえながらも、同時に、個人の精神の中には、既知の宇宙に含まれている価値あるものがすべて集約されていることを悟るだろう。また彼は、世界を写す鏡のような心を持った人は、ある意味では、世界と等身大に偉大になる、ということを知るだろう。環境の奴隷に付きまとうもろもろの恐怖から解放されたとき、彼は深い歓喜を覚えるだろうし、外面的な生活にどんなに浮き沈みがあろうとも、心の奥底では幸福な人間でありつづけるだろう。『ラッセル幸福論』第15章

原文:
A man who has once perceived, however temporarily and however briefly, what makes greatness of soul, can no longer be happy if he allows himself to be petty, self-seeking, troubled by trivial misfortunes, dreading what fate may have in store for him. The man capable of greatness of soul will open wide the windows of his mind, letting the winds blow freely upon it from every portion of the universe. He will see himself and life and the world as truly as our human limitations will permit; realising the brevity and minuteness of human life, he will realise also that in individual minds is concentrated whatever of value the known universe contains. And he will see that the man whose mind mirrors the world becomes in a sense as great as the world. In emancipation from the fears that beset the slave of circumstance he will experience a profound joy, and through all the vicissitudes of his outward life he will remain in the depths of his being a happy man.
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どんなに一時的で、どんなに束のまでも、ひとたび魂を偉大にするものが何であるかを知った人は、もしも自分が狭量で、利己的で、ささいな不運に悩み、どんな運命が待ち構えているかとびくびくするのを許すようであれば、もはや幸福になることはできない。魂の偉大さを持ちうる人は、心の窓を広くあけて、宇宙の四方八方から心に風が自由に吹き通うようにするだろう。彼は、自分自身を、生命を、世界を、限りある身の許すかぎり、あるがままに見るだろう。人間の生命の短さと微少さをわきまえながらも、同時に、個人の精神の中には、既知の宇宙に含まれている価値あるものがすべて集約されていることを悟るだろう。また彼は、世界を写す鏡のような心を持った人は、ある意味では、世界と等身大に偉大になる、ということを知るだろう。環境の奴隷に付きまとうもろもろの恐怖から解放されたとき、彼は深い歓喜を覚えるだろうし、外面的な生活にどんなに浮き沈みがあろうとも、心の奥底では幸福な人間でありつづけるだろう。『ラッセル幸福論』第15章