家事vs仕事？本当に大変なのはどっち？

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ササミ小路ムネ熱

2025/04/06

「どっちが(誰が)ラクか」論争っていたるところで見られるけど、これは前提から簡単に覆せる。

例えば「専業主婦はラク」とか「家事より仕事の方がラク」とかいろんな主張があるわけだけど、実はこれらに共通する認識は「ラク＝悪」というもの。

もし「ラク＝善」という前提があるなら、誰もが「私の方がラクだ」「いや、私の方が」と言い出すだろう。

「生きづらさ」が問題視される一方で「ラク」したら「悪」とはおかしな話だ。

よって、「お前の方がラクだ」と言われたら「はいラクです。ラクって良いことですよね。何か問題でも？」とでも言い返せばよい。

このことは、実は人間の社会性で簡単に説明できる。

人間は社会性動物であるため、「コミュニティの中でラクをしている個体」＝「コミュニティから利益を得てコミュニティに利益をもたらさない者」を不快に感じるよう設計されている。

タダ乗りする人＝フリーライダーはコミュニティにとって害悪であるため、そこに負の感情が芽生えるのは、もはや動物的本能に近い。

本当はみんな少しでもラクをしたいが、やりすぎるとコミュニティから排除されてしまうというジレンマを抱えて生きている。

この苦しみの捌け口を「専業主婦」のようなパッと見叩きやすそうな対象に得ようとするのが「どっちが(誰が)ラクか論争」の正体。

現代はラクしても死なない社会なので、人間はそろそろラクを美徳とした方が良い。

ただし、脳の進化はそこに追いついていないが。