寂しい夜に見つけた小さな希望の光

おつまみにぴったり。こ〜ちゃんのライスペーパーニラ棒餃子
休日の夕暮れ、義娘の「ママ」が少し疲れた表情で帰ってきた
「今日は疲れたかな」
そんな呟きを聞き逃すこ〜ちゃんではない
「だったら、パリッと香ばしい餃子を作ろうか」
にっこり微笑みながら、こ〜ちゃんは冷蔵庫の前で手をこすり合わせた。
あった、あった。ニラが一束、ライスペーパーも、鶏ひき肉もちゃんとある
材料
ライスペーパー
鶏ひき肉
ニラ…1束
サラダ油
☆調味料
酒…大さじ1
しょうゆ…大さじ1
鶏ガラスープの素…小さじ1/3
オイスターソース…大さじ1/2
おろししょうが…小さじ1/3
片栗粉…大さじ1
作り方
トントン、パチン
キッチンバサミの軽やかな音が、夕食の支度を知らせる合図
こ〜ちゃんはニラを細かく刻みながら、大きめのボウルに落としていく
刻んだニラの上に鶏ひき肉を加え、さらに☆の調味料を一気に加えて、手でギュッギュッと混ぜていく。
粘りが出てきたら、うん、上出来。
次に取り出したのは、薄くて透けるライスペーパー。
「ちょっとコツがいるんだよ」
まるで孫に話しかけるように、やさしく語りながら、こ〜ちゃんは1枚を水にサッとくぐらせ、しぼったキッチンペーパーの上にそっと広げる
手早く肉だねをとり、棒状に広げる
くるん、ぺたん。左右を折りたたみ、手前からくるりと巻いていく
湿らせすぎるとベチャッと崩れやすいのだ。だから、巻いたらすぐに揚げる準備を
棒餃子が揃った頃、フライパンには底から1cmほどのサラダ油が、じゅわじゅわと音を立てて温まり始める。温度はだいたい170℃、心もほっと温まる頃合い
「いくぞ」
一本ずつそっと油の中へ。じゅわっ、パチパチッ
フライパンの中で、棒餃子たちが美味しそうな音を立てて踊り出す
焦げないように、やさしくひっくり返しながら、表面がきつね色になり、カリッと音を立てるまで揚げ焼きにする
仕上げに盛りつけた餃子から、カリカリ、じゅわ〜の音と香りがふんわりと広がる。
こ〜ちゃんは自分のグラスにちょこんとビールを注ぎながら、義娘に手渡した
「今日はお疲れさま。パリッとひと口、元気が出るよ」
ママは驚いた顔で餃子を頬張り、目を細めた
「うん、これは…お店のより好きかも」
こ〜ちゃんはにっこり笑って、もうひと口、冷たいビールと一緒に味わった