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ナカムラ

ナカムラ

労働とは労動力を対価として給与を得るという交換行為と一見思われがちだが、真の問題は自分の仕事が誰にでも替えがきく上、そもそも世の中に必要とされないどころか、むしろ有害な業務であるという点に労働者自身が薄々気付いているところにあるのではないかという本。
多くのひとは望んだわけでもないゲームにいつのまにか参加させられており、仕事を通じて労働力以上のもの──たとえば、自らの尊厳──をいつのまにか搾取されている、という論旨と理解した。

「かつて、シベリアの収容所にありながら、ドストエフスキーは、考えられるかぎりで最悪の拷問の理論を発展させた。それによれば、最悪の拷問とはだれの目にも意味のない作業をいつはてるともなく強制することである。かれのみたところでは、シベリア送りの囚人が名目上は「重労働」の判決をくだされたとしても、その作業は実際には、そこまで厳しいものではなかった。大半の農民の仕事の方がはるかに厳しいというのである。けれども農民は、少なくともある程度までは、主体的に働いている。収容所での労働の「重労働」たるゆえんは、労働する者たちがそこから得るものがなにもないという事実にあった」
デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論』
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コメント

ライスボール

ライスボール

1 GRAVITY

どんな仕事も代えがきくけど、自分だけのスパイスを振ることができるから楽しいし、頑張れるんだと思う。 ここで言う労働って単純作業だよね

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ナカムラ
ナカムラ
たとえば、ベルトコンベアで運ばれてくるペットボトルが倒れたらそれを立てる仕事がなければ、われわれはジュースを飲めないわけです。いかに働く人が低賃金でも。 で、それはシットジョブ(クソ仕事)ではあるけど、ブルシットジョブ(無意味な仕事)ではないよって線引きを著者はしているんすね。
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労働とは労動力を対価として給与を得るという交換行為と一見思われがちだが、真の問題は自分の仕事が誰にでも替えがきく上、そもそも世の中に必要とされないどころか、むしろ有害な業務であるという点に労働者自身が薄々気付いているところにあるのではないかという本。