「あなた結構淡白なんですね」と言われた鶴が心底心外だとばかりに笑いながら「本物のしつこさってやつを見せてやろう」と言ったその日その部屋からは濁音しか聞こえてこなかったのでいちごは自分の失言及び朗報に気付いたし最高の夜だったと後に語るのでした。