投稿

#朗読会るぴなす💠
#暦の話
ソメイヨシノは挿し木で生まれるコピーで
人の手に依らねば咲けないクローンだ
ある意味絶滅危惧種だが
こういうクローンや単為生殖は
生命全体で見ると稀有で
一般的にリスクがある
生命の進化の根源は
交雑の結果生じる「遺伝子組換え」だ
雄と雌には異なる染色体(XとY)があり
これが交じり合うとき遺伝がある
これにより種の多様化が起こらないと
病原体への耐性や環境への適応がない
また生存に不利な
突然変異の自然淘汰も働かない
同じ型で鋳造された製品欠陥は
そのラインで作られた全てに遺伝する
淘汰しないという事は
欠陥も子に遺伝するという事だし
多様化しないとは
可能性を生まないという事だ
多様な生存が可能である(ダイバーシティ)
そのものが種としての生命力を意味するから
なるほど正しいと思える
では有性生殖こそ
生命の優れた仕組みなのか
実はそうとも言い切れない
オーストラリアの乾燥地帯に生息する
バッタの一種にワラマバ・ヴィルゴ
(Warramaba virgo)と
呼ばれる種がいる
この種は、約25万年前に有性生殖を捨てた
もっと強烈な言い方をすると
雄を生態系から排除した
このバッタの卵子は受精なしで胚に成長し
自らのクローンを生み出す単為生殖性だ
有性生殖にはコストがかかる
雄だけでは繁殖できないのに
子孫の半分が雄になる必要があるのは無駄だ
交配相手を見つける事も時間のロスだ
その間に天敵に捕食されてしまったら
元も子もない
これらすべて単為生殖であれば
克服可能なデメリットだ
ワラマバ・ヴィルゴはまさにそれを
25万年前に選択し、雄がいなくなった
すべての子孫が単為生殖可能な雌となる事で
単純計算で繁殖力は二倍だ
しかも研究によれば
ワラマバ・ヴィルゴの前身となる
有性生殖バッタ種と比較したとき
遺伝子的優劣はないそうだ
暑さや寒さの耐性
代謝速度、卵の大きさ
成熟にかかる時間、寿命など
あらゆる生理学的形質において
親種に対する劣性がない
つまり一般的に考えられていたような
単為生殖に起こり得る不利は
なかったということだ
とすると
雌がいなければ生きられない雄は
いつか自然選択で淘汰される可能性がある
僕ら雄は女性の庇護の下で咲くだけの
ソメイヨシノになるしかないかもしれない

桜始開
コメント
話題の投稿をみつける

みら

ななみ
と思う今日このごろ

ナベコ
試験、評価はすごく大変なんだよね。何処までやるのかのかどんな事を評価するのかとか色々がしっかりしてないと、機器は使い方を誤るよね。
高いの買った後にフワッとした感じで終わったら悲しいよね。

ほずみ

ラミた

ゆ

シンイ

裸足(

瞬ちゃ

はしゅ@
もっとみる 
関連検索ワード


#朗読会るぴなす💠 投稿者
諸君、運命に抗え 健闘を祈る
ラズ🎄聖なる女
確か、理論上は人間も女性のみで子どもを成せる論文があるぞってニュースを見かけた気がします
トル子
面白い!お勉強になります! 拍手👏してしまいました…✨
mimitabu
どちらかを淘汰したり 1つの性を選ぶのではなく、 カリブ海に住む、 チョークバスのように 雄にも雌にもなれる世界になったなら 人も新たな咲き方を見出だせるかも しれませんね[穏やか]