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わんわん
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第24話
「とにかくここを出よう!」
明人は夏希の手をとり、冬陰の部屋をあとにした。
ゆっくりと下るエレベーターで、明人は「何もされてない? 大丈夫?」 と聞いた。
夏希は大きな目で明人を見つめて、首を横に振った。
安心した明人に、夏希は言った。
「あの人、落ちちゃった……」
「下には大きな用水路が流れていたよ。姿は見えなかったから、どうなったかは分からないけど……」
夏希の瞳孔が少し開いた。
「良かった! 探しに行こう!」
明人は夏希の両肩を握った。
「……夏希。あの説明書を見たんだよね? 今日は、9月9日。明日、君は……」
夏希は下唇をぎゅっと噛んだ。そして、呟くように言った。
「私がいなくなっても、明人くんの人生は続くから……。悲しい思い出は、減らさなきゃ……」
その後、二人は用水路を下流に向かって歩いた。
しかしどれだけ注意深く観察しても、冬陰の痕跡を見つけることはできなかった。
探し始めてから2時間が経過した頃、唐突に夏希は言った。
「私の思い出って、全部ニセモノなんだよね……? 改めて思い出すと、なんだか起伏がないのっぺりとしたものに感じるなぁ」
明人には、夏希が無理をして明るく振る舞っているような気がして、胸がズキズキした。
「そんなもんだよ、思い出なんて。僕だってそうだよ」
明人は自分の言葉の白々しさに、自責の念にとらわれた。
夏希は立ち止まると、うつむく明人の顔を見上げた。
「ねえ、海が見たいな。思い出じゃなくて、はじめて見る海を……」
二人が乗った電車は、海へ向かう最終電車だった。
窓の外を流れていくビルや看板照明は、やがて背の低い家々の明かりへと変わった。
人がほとんど乗っていない車両で、二人は頭を寄せ合って少しだけ眠った。
真っ暗な駅を降りると、潮の香りがした。
駅前のコンビニでおにぎりと飲み物を買う。
『海水浴場まで400m→』
看板の通りに進んだ。
やがて二人の目の前に、満月に照らされた、不自然なほど白い砂浜が現れた。
#秋のカブトムシ
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エースコンとは何ですか?
エースコンは、主に「エースコンバット」という人気のあるフライトシューティングゲームシリーズを指します。このシリーズは、プレイヤーが戦闘機のパイロットとなり、さまざまなミッションを遂行することを目的としています。以下に、エースコンの特徴をまとめます。
ゲームの特徴
リアルなグラフィック: 美しい風景や詳細な機体デザインが魅力。
多様なミッション: 戦闘、爆撃、護衛など、さまざまな任務が用意されています。
オンライン対戦: 他のプレイヤーと対戦できるモードもあり、競争が楽しめます。
シリーズの歴史
初登場: 1995年に初めてリリースされ、以来多くの続編が登場。
人気の理由: ストーリー性や操作性の良さ、リアルな飛行体験が支持されています。
最新作
エースコンバット7: 2019年にリリースされ、VRモードも搭載されており、より没入感のある体験が可能です。
エースコンは、フライトシューティングゲームの中でも特に人気が高く、戦闘機や空中戦に興味がある人には特におすすめです。

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