共感で繋がるSNS
GRAVITY(グラビティ) SNS

投稿

わんわん

わんわん

連載小説です。1話からどうぞ。
ーーーーーーーーーー

第6話


俺は、頭上に広がる星々の輝きに息を呑んだ。

じっと見ていると、星は徐々にその数を増やしていく。
暗闇の中で、徐々に瞳孔が開いているのだ。

「あっ……! 流れ星!」

ことはが叫んだ。
彼女の視線の先を見たが、もうそれは消えていた。

しかしその直後、一筋、星が流れ落ちた。
薄く尾を引きながら、音もなく消えていく光。
それはまるで、誰かの頬を流れ落ちる涙のように見えた。

その後も星は流れ続けた。
そのたびに、ことはは無邪気に声をあげた。

ずっと見上げていた首が痛くなり、俺は近くの岩に座った。
そこから、流れ星を見つけてはしゃぐ、ことはの姿を見ていた。

どれくらいの時間が経っただろう。
ことはが静かに俺の横に座った。
風が、彼女の髪とキャンドルライトの火を揺らす。影が大きく揺れて、俺は目眩を起こしたのかと錯覚した。

彼女は俺の肩にそっと頭を預けた。

「……ねえ、流星って、どれくらいの大きさか知ってる?」

大気圏で燃え尽きる運命にある星屑。
俺は少し考えて答えた。

「2メートルくらいかな……?」

静寂の中で、俺の声は他人の声のように響いた。

「……ううん。ほとんどの流れ星は、1ミリとか2ミリとか、そんなものなの」

俺は驚いて夜空を見上げた。

「あんなに明るく光るのに、そんなに小さいんだ!? ……あ、だからすぐに消えちゃうのか」

ことはは囁くように言った。

「……私もそう。どうせ流れ星のように消えちゃうんだ……」

「え? それはどういうこと?」

彼女は立ち上がり、少し緊張した面持ちで俺の方へ向き直った。
細い体を包み込んだ長くて黒いワンピースが、風に揺れる。

彼女はゆっくりと左手を俺の方に伸ばした。
そのまま、右手で長袖の裾をめくり上げていく。
キャンドルの光が、徐々に露わになる白い肌を照らす。

彼女の細い腕には、びっしりと線状の傷跡が並んでいた……。

#ペルセウス座流星群の夏
#連載小説
GRAVITY

ロミオとジュリエット

Nino Rota Grand Orchestra

GRAVITY14
GRAVITY22

コメント

✧𝕋𝔸𝕄𝔸𝔾𝕆͙٭͙✧

✧𝕋𝔸𝕄𝔸𝔾𝕆͙٭͙✧

1 GRAVITY

#メンヘラ座流星拳 #花々の煌めきで漢の階段登りマン #毒をくらわば皿ごといけるのか ことはりん…すぐ死んじゃうオチとかイヤだょ…🥹

返信
わんわん
わんわん
とんでもない#、ありがと!笑 今なら、小宇宙(コスモ)を感じるぜ……! 今なら、ね。
1 GRAVITY
——さらに返信を表示(2)
わち

わち

1 GRAVITY

Sweeter than🎶 honey and🎶 bitter as gall🎶 めっちゃ好きなんかけるやん。(*´ ˘ `*)エヘヘ

返信
わんわん
わんわん
え、えへへ……(;´∀`) (ちょっと何言ってるか分かんないぞ……? 曲の事かな…💦)
1 GRAVITY
——さらに返信を表示(3)
話題の投稿をみつける
関連検索ワード

連載小説です。1話からどうぞ。