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わんわん
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第4話
アロワナを捕まえるのに1時間くらいかかった。
すごいスピードで逃げ回るので、水槽の水を半分まで減らし、ズボンをまくって濁った水槽へ入った。
しかし、最後にはアロワナは自ら水槽から飛び出し、床を跳ねるところをようやく捕獲できたのだった。
再び紅い唇を開いたその人の言葉をさえぎって、俺は「今から店を開けないといけないので!」と嘘をついた。
「そう……」
彼女はうつむいたまま言った。
アロワナと水が入った重い箱を車に運ぶ俺のあとを、その人は無言でついてきた。
俺は車に乗り込むと、窓を開けて挨拶をした。
その人は黙っていたが、しばらくして俺に薄いピンク色の封筒を差し出した。
「 今日はわざわざありがとう。…これ、お足代」
お足代というのがガソリン代だと気がつくのにしばらく時間がかかった。
断りづらい雰囲気だったし、一刻も早くここを立ち去りたいという思いで、俺は礼を言って受け取ると、シャツの胸ポケットに入れた。
「 今度、店にこのアロワナを見に来て下さいね!」
なるべく明るく言ってエンジンをかける。
その人は最後に白い顔を近づけてこう言った。
「 その子、大切にしてね…!」
暴力や死を連想させるものを内部に宿した、あの家から逃げるように、車のスピードを上げた。
なぜか、普段は吸わない煙草がやけに吸いたくなった。
ラジオでもつけて気分を変えようと思ったとき、ふわりとあの人の香水の香りが鼻孔をくすぐった。
「 ……?」
俺は胸ポケットに入れた封筒のことを思い出した。
近くのコンビニに駐車して、封筒を取り出す。薄いピンク色の封筒からは、確かにあの人の香りがした。
闇の中にポツリと咲いた、小さな白い花。
……彼女はあの闇の中で、何を考え、どのような生活をしているのだろう?
封筒に何も書かれていないことを確認し、中身を取り出した。
中に入っていたのは、綺麗に折りたたまれた5枚の1万円札だった。
#紅血龍と香水
#連載小説

No Woman, No Cry
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捕獲されたんがわんわんでなくて良かったっしゅ…🥹捕獲されてエラい事になった人知ってるっしゅ… アロワナ長生きだから元気にしてるといいな🐟