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nǝn0q

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君には見えないか、美しく幻想を描く蝶が。彼女はこう言ったんだ、揶揄っているのだと確言したんだ。蝶ですか、それはさぞかし綺麗なことでしょうね。皮肉交じりな言葉は直ぐにバレて、彼女は舌打ちしながら足を組む。蝶だよ、蝶。彼女は人差し指を空中に差し出しながら見蕩れたような表情をしてそう言う。儚い表情は僕を引きつけるのに十分だった。あまりリアルに自分を客観視すると、酷く現実的で惨めに思うんだ。彼女はそう愚痴を零しながら、煙草を一本取り出した。蝶を振り払ったのだろう、右手を軽く振りながら煙草を持ち、左手で火をつけた。私に左手がなかったのなら、私は煙草を吸っていなかったのかもしれない、人生は最初から決まっている。また始まったよ、と僕は気だるげにソファに腰かける。彼女は悲劇のヒロインになりたいらしい。精神も健康面も身体的にも、外見も内面も、改善させながら私は今を生きている、今は楽しいよ。煙草を指で弄びながらほざく。昨日は死にたいなんて言いながら僕の腕を切り刻んでいたくせによく言うね。どうして君は私を否定しない。彼女はそう言う。否定する場所がないからです。
僕はそう答えた。些細な仕草まで指摘すれば、完璧な人間にでもなれるのですか。そう訊くと彼女は笑う。面白いこと言うよね、君、そういうところ好きだぞ。好き、彼女の好きは軽い。
君に指摘されずとも、世間には通用しないんだよね、どれだけの容姿を持っていようと、学力を持っていようと、運動神経を持っていようと、第一印象にはそりゃあ効くだろう、だけど箱を開けてみればまぁびっくり、クズ人間。自虐ですかと僕が言うと、愉快に笑いだした。本能と理性が逃げ出してしまいたくてたまらないらしいんだ。無視できない感覚、他人がそれを無理やり見ないふりをしているものを、私は見てしまっているのかもしれないね。彼女は何も無い空を見つめながらそう言う。
何が見えてるんですか。海月だよ。彼女は先日まで海月は水陸どちらにもいる生物だと思っていたらしい。馬鹿馬鹿しいと思いつつも、彼女にはそれが普通なのだ。
君の肩に蝶がとまっているよ。好かれているのかい。蝶に好かれても嬉しくありませんよ、何色ですか。そうだね、君の蝶は紫色だ。紫色か、悪くない。煙草、辞めないんですか。そろそろ部屋の中が煙臭くなってきた。辞められたら辞めているさ、ストレスを無くすためのこれも、今となってはストレス。マイナスのないプラスなんて、この世には存在しないんだよ。それっぽいこと言うのだけは得意ですね。君は皮肉を言うのが得意だね。暫くの沈黙。明日は鯨が来るさ、星も降る。そうですか、傘持っていかないと。僕は窓の外を眺めながら返事をした。自殺を何度も連想するような、三十五度を超える室温。自業自得だと思いつつも、彼女と溶けていけることに幸せを感じる自分がいることに驚いた。君は今、生きていて楽しいかい。ええ、とっても楽しいですよ。また皮肉か。そうかもしれませんね。そろそろ意識が朦朧としてきた。僕にも海月が見えてきたかもしれない。蝶も、鯨も、星も、見えるのかもしれない。思考を巡らせていくにつれ、色が濁っていくように吐き気が。とめどない自己否定感に襲われた。脳髄が痛くなった。意識ははっきりとしているのに、眠りかけている。朽ち果てたピアノは、新たな命が宿るそうだよ。何を言っているんだ、最後まで。だけどそんな貴女が好きですよ。なんて言ったら、君の好きは軽い、なんて言われるのだろうか。時計はゆっくりらしい。頭がおかしくなってきた。安楽死殺人鬼になりたいと言ったら貴女は引きますか。いいと思うよ、私は、かっけえこと言うじゃん。やはり、貴女といる時間が一番ですね。貴女は想像力が豊かなだけですよ、きっと。そうかな、でも私はそれでも、悲劇のヒロインでありたい。貴女らしい考えですね。私が世界で一番なんだよ、私中心に世界が回っていなきゃ困るんだ。そうですね、僕の世界は貴女中心に回ってますよ。なら私は満足だ。煙草は床に捨てられ、煙は出口を求めて漂い始める。貴女のことは否定しないが、僕はどうしても昔から煙草が嫌いなんだ。
どんどん、生気に蝕まれていく、薔薇が、指先から生えてきている。遂に貴女も狂いましたか。そんな事ない、薔薇が赤いんだ。僕は重い首を動かして彼女を捉えた。手が血まみれではないか。僕の鼓動が眼球を動かした。止血しなくて大丈夫ですか。薔薇に止血とかあるの。もうダメだ、彼女に何を言っても無駄だろう。鳴呼、どうか私に記憶をくれ、泡沫に落ちる前に。彼女は海に囚われているのだろうか。それとも、花か。スポットライトは私を照らしているのだろうか。僕はそう思いますよ。君には当たっていないのか。僕は貴女を照らすことが出来ればそれでいい。黒い微みが見えてきた。僕も彼女と、同じになってしまうのか。何が見えたの。黒い微睡みが僕を呼んでいます。着いていっちゃダメだよ。行くわけないでしょう、子供じゃないんですよ。子供みたいなものじゃん、君。このまま死ぬのか、幸せだな。不意に呟いた言葉も貴女は拾う。私も幸せだよ、これ以上の幸せはない。ヒロインなのに、いいんですか。ヒロインらしくていいじゃん。脳みそが腐ってきた、腐らせたなら最後まで、喰い散らかさずに脳髄まで食べなければ。藻掻くのに必死だ。首の中が抉れて中身が飛び出しそうな感じがする。おやすみなさい、彼女と交した言葉はこれで最後だ。鳴り響いた銃声は、二発。愛していました、僕は、貴女を。貴女はどうなのでしょうか。
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てかBaddy聴けるんだ あたしもそれになりたい
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こんばんは🌛
今日はママとアメ横に買い物に行ってきました!

中トロと和牛買ってきたよー!
あとかずのこ!

それから帰ってきてジム行って今から飲みます🍺🍺🍺

とりあえずのおつまみは
カツオとブロッコリーとシーチキンのサラダと長芋で!

もう少ししたらお肉焼くよ!

グラ友さんはどー過ごしてるのかなぁ!
#GRAVITY日記
#ただいまGRAVITY
#ひとりごとのようなもの
#雰囲気
#今日の1枚
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はるまき🍞🐹

はるまき🍞🐹

今日は実家で🍺*(ˊᗜˋ*)وカンパイ

行くか行かないか⋯悩んで⋯結局勢いで来ました!笑

いつものパーキングエリアでお土産買ってそのままスマートICに乗って。・*・:≡( ε:)ピューン

あっという間に雪景色⛄️
でも全然雪が無かったあ!
良かった💦
じゃないと運転怖かったもんね💦
無事着いて良かった☺️

後は飲んでゆっくりしよーっと😆


#音楽をソッと置いておく人
#息子が好きな歌
#声変わりの声で一生懸命歌ってて爆笑

#至福のひととき
#ひとりごとのようなもの
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平井 堅

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たちま

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くまちゃん&ここちゃん「さあや、絶対にファンの前で脱がせるからね!」
※夏のチームコンサートのユニット(シッパー)のときの話です。
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パモさんたちへ
ボスはおしごとおさめました
おいしいのいろいろかったから
おうちであったかぬくぬくしようね
ボスより
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あいちゅーんず…………(急に老婆になる)
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