共感で繋がるSNS
GRAVITY(グラビティ) SNS

投稿

ゴトー(と🐱)

ゴトー(と🐱)

「人は右、車は左」。
日本で生活していれば、ほとんど意識することのない交通の常識である。子どものころから繰り返し教えられ、今となっては説明されずとも身体がそう動く。多くの日本人にとって、このルールは「なぜそうなのか」を考える対象ですらない。

しかし、少し視野を世界に広げてみると、この組み合わせは決して普遍的ではない。むしろ世界的に見れば、日本の交通ルールはかなり特徴的な位置にある。その理由を紐解くには、日本国内の事情だけでなく、交通ルールそのものがどのように成立してきたかという歴史に立ち返る必要がある。

そもそも、「道をすれ違うときに右か左か」という問題は、最初から決まっていたわけではない。古代から中世にかけて、道の使い方は地域ごとの慣習に委ねられ、明確な統一ルールは存在しなかった。この段階では「人」と「車」を分けて考える発想もなく、ただ人や移動体が同じ道を共有していたにすぎない。

通行方向が制度として統一され始めたのは近代に入ってからで、その契機となったのは大きく二つの背景だった。しかもこの時点では、まだ「人」と「車」の区別はない。

一つは「戦場」である。ナポレオン時代の大陸ヨーロッパにおいて、道路は兵士が移動し、敵と遭遇すれば即座に戦闘に入る場でもあった。右利きの兵士が多数を占めるなか、集団として迅速に対応しやすい配置として合理的だったのが「右側通行」だったのである。こうして右側通行は軍事的合理性を背景に制度化され、ナポレオンの征服とともに各地へ広がっていった。

もう一つは「日常・交易」の場面である。イギリスでは、道は主に民間人や商人、馬車が行き交う生活の場だった。重要だったのは戦闘への即応ではなく、衝突や無用なトラブルを避け、平和裏にすれ違うことだ。その結果として定着したのが「左側通行」である。これは、右利き同士が互いの出方を観察しながら、装備品をぶつけるリスクを抑えながら穏便に行き交える配置だった。

こうして世界には、以下の二つのスタンダードが生まれる。
・右側通行(大陸欧米方式)
・左側通行(イギリス方式)
どちらが正しいという話ではなく、前提とした社会の性格が異なっていただけである。

しかし、話はここで終わらない。これらの方式が世界に普及する過程で、各地の事情に応じたローカルルールが付け加えられていく。その決定的な条件が「道の狭さ」である。

道が狭く、人と車が近接して混在する環境では、車と同じ流れに人を乗せることが必ずしも安全とは限らない。そこで生まれたのが、「人は車とは逆方向を通行する」という対面交通の考え方である。対向車を視認できる位置に人を置くことで、危険を早く察知できるからだ。

この結果、世界の交通ルールは次の四つに整理できる。
① 車も人も右
② 車も人も左
③ 車は右、人は左
④ 車は左、人は右

日本が採用しているのは④である。日本は近代化の過程で、鉄道をイギリスから輸入し、その方式として左側通行を導入した。元々日本には江戸時代から、武士が左側に刀を差しており、すれ違う時に鞘が当たらないように左を通る習慣があったが、その武士の習慣とイギリス式の近代化が合流した流れである。しかし日本の道路は歴史的に狭く、人と車の混在が避けられなかった。特に戦後は交通事故が急増したこともあり、そのため日本では、車両のルールだけでなく、歩行者のルールについても制度として踏み込んで考える必要があったのである。安全対策の検討のなかで、対面交通の合理性が採用され、制度化したものが「人は右、車は左」である。

日本の「人は右、車は左」というルールは、偶然の産物ではない。世界の交通史を背景に、日本の過密な道路環境へ最適化させた合理的な帰結なのだ。私たちが無意識に守っているこの常識には、実は世界史の積み重ねが宿っている。そう考えると、いつもの道の見え方も、少しだけ変わってくるはずだ。

まあそういうわけで、人と車が逆サイドを進む(=車が背後からやってこない)日本では、ドライバーと目を合わせるタイミングを逃しやすく、ヒッチハイクが成立しにくいのである。
GRAVITY1
GRAVITY2
関連する投稿をみつける
まる

まる

仕事きつすぎる。
只でさえいつもの倍以上人が来るのに、
なんで年末年始ってモンスターがたくさん来るんだろう。そんなモンスター達と戦う私たちは常にHP残り3%くらいの瀕死状態です👼
手当てもつかないし…やってられない😭
30代の星30代の星
GRAVITY1
GRAVITY2
悠

プロセカのランクマッチ初めてやったけどなんで最初っからゴールドなんだよ
勝てるわけねーだろ、意味分かんねー
全部エキスパだし、エキスパ30とか出てくるし
ルールも分かんねーし、一生やらねー
#愚痴
GRAVITY1
GRAVITY
まちゃまちゃ

まちゃまちゃ

自分の友人の前世が蝉だと思う。何故?自分の友人の前世が蝉だと思う。何故?

回答数 204>>

1週間毎に性格が変わる。
大喜利のお題の星大喜利のお題の星
GRAVITY
GRAVITY
つー 🧸✨

つー 🧸✨

5年前からずっと一緒に日本に行こうって言ってて、やっと昨日その約束が叶ったね!
君がいてくれて本当よかった🫶

どんな時だっていつも
笑っていられる(*´ο`*)
GRAVITY

Best Friend

西野カナ

GRAVITY
GRAVITY
臼井優

臼井優

行動経済学は、心理学の知見を取り入れ、人間が必ずしも合理的ではないという前提で、直感や感情、認知バイアスなどが意思決定にどう影響するかを研究する経済学の一分野です。従来の経済学が「人は常に合理的」と仮定するのに対し、行動経済学は「人間は非合理的な選択もする」と捉え、プロスペクト理論やサンクコスト効果などの理論を用いて、マーケティング、公共政策、金融、人事など幅広い分野で応用され、人々の行動をより良くデザイン(ナッジ)するのに役立っています。
主な特徴と概念
非合理性のモデル化: 人間の「直感(システム1)」と「熟慮(システム2)」の二つの思考システムを考慮し、システム1に流されがちな非合理的な行動をモデル化します。
心理学的要素の導入: 感情、直感、認知バイアスなどが経済的判断に与える影響を重視します。
「ホモ・エコノミクス」への挑戦: 従来の経済学の「常に自己の利益を最大化する合理的個人」という仮定(ホモ・エコノミクス)に疑問を呈します。
応用分野: マーケティング(消費者の購買行動分析)、公共政策(リサイクル促進、健康診断受診率向上)、金融(投資行動分析)、人事(従業員のモチベーション向上)など。
有名な理論・効果の例
プロスペクト理論: 損失を回避しようとする心理が、利益を得ようとする心理よりも強いことなどを説明する理論。
サンクコスト効果: すでに投じたコスト(時間、お金など)を惜しんで、非合理的な選択を続けてしまう心理。
アンカリング効果: 最初に提示された情報(アンカー)に判断が引きずられる効果。
ナッジ: 人々の自由な意思決定を尊重しつつ、そっと後押し(プッシュ)することで望ましい行動へと誘導する手法。
創始者と発展
ダニエル・カーネマン(心理学者)とエイモス・トヴェルスキー(心理学者)の研究(1970年代後半~)が基礎を築き、カーネマンは2002年にノーベル経済学賞を受賞しました。
リチャード・セイラー(経済学者)も貢献し、行動経済学は学界で広く認められる分野となりました。
GRAVITY
GRAVITY
ぷ

他人と関わってもイライラすること多いし、
別にどこで出会ったとかどうでも良くて
ワイに良くしてくれる人には良くしたいだけ。
ワイが失礼な態度取っちゃう相手って悪いけど相手にも問題あると思うわ。そーゆーやつとはサヨナラした方がエエ。
GRAVITY
GRAVITY
もっとみる
話題の投稿をみつける
関連検索ワード

「人は右、車は左」。