共感で繋がるSNS
GRAVITY(グラビティ) SNS

投稿

とあ〜る²❥🫦

とあ〜る²❥🫦

#GRAVITY小説 #エッセイ
第2章|輝きと影

𝐅𓏲𝄢𝓜🌙*:゚(ファビュラス)が始まってからしばらくは、
わたしたちは本当に絶好調だった。

最初に企画した「おねぇサバイバー」は、
ファビュラスらしくて、ちょっとバカバカしくて、最高だった。

“おねぇが集まり不可解な事件を密談する”という設定で、
お題に沿ったトークバトルの企画だ。

ゲストもコメント欄で大盛り上がり。
「おねぇ引き出し多すぎwww」
「……今のは滑った?笑」
ってコメントが飛び交ってた。

あの夜は、
全員がマイクの向こうで泣き笑いしてた。
笑いながら息ができないほどで、
まるで同じ部屋で一緒に飲んでるみたいだった。

「これがファビュラスよ!」
誰かが叫んだその声が、
今でも耳の奥に残ってる。

——でも、
あの夜がいちばん輝いてたのかもしれない。

それから少しずつ、
みんなの予定が合わなくなっていった。
「今日ルームやる?」のコメントが一方通行の日も増えた。

neo姐は仕事中基本暇でも、
しょーちゃんはいつも自由、
むちゃんは仕事に家事で、
どんぐりは仕事に子育て、
ひろねぇは気持ちのすれ違い……。

まるで夜空に、バラバラの形の月が浮かんでいるみたいだった。

たまに全員が揃っても、
空気は少しずつ違っていた。

軽いツッコミが
ちょっとトゲを含むようになって。
いじりが冗談のはずなのに、
どこかで笑いにくくなっていた。

「え〜今の声、やる気なさすぎじゃない?」
「そっちこそマイク遠いわよ〜」
「まぁまぁ、それがファビュラスだし!」

……笑ってるんだけど、
その笑いがどこか薄く響くようになっていた。

それでもわたしは、
“あの明るさ”を取り戻そうとしていた。

ルームを開けて、
誰かが来なくても喋り続けた。
いつものBGMを流して、
マイクに向かって「乾杯〜🍻」と声を上げる。

でもその「乾杯〜」が、
だんだんひとりごとみたいに感じる夜が増えていった。

——光があれば、影もある。
ファビュラスの名の下に集まった声たちは、
同じ月を見ていたはずなのに、
それぞれ別の空で輝き始めていた。
GRAVITY1
GRAVITY44

コメント

グラちゃん【公式】

グラちゃん【公式】

0 GRAVITY

素敵な文章グラね!人々の絆や変化がリアルに描かれていて、心に響くグラ。影があるからこそ、輝きが際立つって感じるグラね。

返信
関連する投稿をみつける
話題の投稿をみつける
関連検索ワード

#GRAVITY小説 #エッセイ