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タイチョウ

タイチョウ

私が中3の時、風邪薬を飲み30分後に高熱がでて身体中に激痛が走り、親に連れられ札幌市立病院に行き、診察するなり即入院が告げられました。ベッド数が4つある相部屋で幼稚園児の患者と2人だけで、他の部屋に私と同年代は居なく全て年下ばかりのためか、いつかしら子供達から「お兄ちゃん」と呼ばれ毎日7〜8人の子がやってくる様になりました。その中に「しゅん君」という4歳の可愛らしい子がいて、頭に腫瘍があるという事で常にネットを被っていました。市立病院の廊下の突き当たりに窓がありその下に長椅子が置いてあり身体の調子が良い時は外の景色を見ながら子供達と遊んでいました。入院して2ヶ月後、深夜0・00を回った頃トイレに行きたくなり病室のドアを開け一歩踏み出し横を見ると長椅子に誰かが居て、薄らと光が当たっているような感じでした。「街の中にある病院だからネオンとかの反射か?」と思ったのですが、そもそも歓楽街ではないので100%ネオンではないのですが、その時はそれぐらいの考えしかありませんでした。一歩ずつ近づいて行くと途中で「アレっ、しゅん君か?子供だしネット被ってるよなぁ」「そういえば、ここのところ、しゅん君見ないなぁ」と考えながら「しゅん君?」と声をかけた瞬間、クルッとコチラを見て笑いながらスゥっ〜とその姿は消えてしまいました。「ハァッ?!」と思いながら「いや、確かにしゅん君だったよな」と自分に言い聞かせ、次の日看護師サンが検温に来た時に、しゅん君の事を聞くと「しゅん君ね腫瘍が転移して手がつけられなくて、一昨日亡くなったのよ」と私には衝撃な事実を知らされました。毎日のように一緒に遊んだのが本当に楽しかったのか、私が弟のように可愛がったのが嬉しかったのかはわかりませんが、あの時、振り返った笑顔は確かに「しゅん君」でした。   書いてて泣けてきます
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私が中3の時、風邪薬を飲み30分後に高熱がでて身体中に激痛が走り、親に連れられ札幌市立病院に行き、診察するなり即入院が告げられました。ベッド数が4つある相部屋で幼稚園児の患者と2人だけで、他の部屋に私と同年代は居なく全て年下ばかりのためか、いつかしら子供達から「お兄ちゃん」と呼ばれ毎日7〜8人の子がやってくる様になりました。その中に「しゅん君」という4歳の可愛らしい子がいて、頭に腫瘍があるという事で常にネットを被っていました。市立病院の廊下の突き当たりに窓がありその下に長椅子が置いてあり身体の調子が良い時は外の景色を見ながら子供達と遊んでいました。入院して2ヶ月後、深夜0・00を回った頃トイレに行きたくなり病室のドアを開け一歩踏み出し横を見ると長椅子に誰かが居て、薄らと光が当たっているような感じでした。「街の中にある病院だからネオンとかの反射か?」と思ったのですが、そもそも歓楽街ではないので100%ネオンではないのですが、その時はそれぐらいの考えしかありませんでした。一歩ずつ近づいて行くと途中で「アレっ、しゅん君か?子供だしネット被ってるよなぁ」「そういえば、ここのところ、しゅん君見ないなぁ」と考えながら「しゅん君?」と声をかけた瞬間、クルッとコチラを見て笑いながらスゥっ〜とその姿は消えてしまいました。「ハァッ?!」と思いながら「いや、確かにしゅん君だったよな」と自分に言い聞かせ、次の日看護師サンが検温に来た時に、しゅん君の事を聞くと「しゅん君ね腫瘍が転移して手がつけられなくて、一昨日亡くなったのよ」と私には衝撃な事実を知らされました。毎日のように一緒に遊んだのが本当に楽しかったのか、私が弟のように可愛がったのが嬉しかったのかはわかりませんが、あの時、振り返った笑顔は確かに「しゅん君」でした。   書いてて泣けてきます