ボイスチャットが変わる！リアルタイムモニタリングが可能な高性能マイクの魅力

週末の夕暮れどき。今日は少しだけ時間に余裕があったので、いつもよりゆっくりと夕飯の支度に取りかかることにした。
「そうだ、ピザにしようかな」
冷蔵庫を開けて、しばし考える。ゴロゴロ…と音を立てて転がるトマト。奥のほうに、小さなブロッコリーの房がぽつん。冷凍室には、使いかけの豚こま肉。なんだかんだで材料はそろっている。

「よし、これでホットプレートピザを作ってみよう」
オーブンはいらない。ホットプレートで、じんわりと焼き上げるタイプのピザ。これなら子どもと一緒でも安心して作れるし、何より楽しい。

ボウルに強力粉、ベーキングパウダー、塩と砂糖を入れて、しゃっしゃっと混ぜる。オリーブオイルを回し入れながら、くるくる…手を動かす。牛乳を少しずつ加えていくと、生地がふわりとまとまってくる。こうしてこねている時間も、どこか心がほどけていくようで、なんだか好きだ。

手に吸いつくような感触の生地をラップで包んで、しばし冷蔵庫へ。ふうっとひと息。
その間に、トマトを輪切りに、ブロッコリーをコトコト茹で、豚肉はジュウ〜ッと音を立てて炒めていく。調味料は、みりんに醤油、お酒とお砂糖を少し。甘辛い香りがキッチンにふんわり広がる。

冷蔵庫で休ませた生地は、落ち着いて扱いやすくなっていた。めん棒でころころ…ころころ…丸くのばして、フライパンへ。じんわり、蓋をして蒸し焼きに。裏返して、ケチャップをぬりぬり。炒めた豚肉、トマト、ブロッコリー、チーズもたっぷりのせて、もう一度蓋をして、じっくりじっくり。

やがて、チーズがとろ〜り、ジュワ〜ッと溶けて、生地はサクッと香ばしく焼き上がる。
「できたよー！」とテーブルに出すと、家族が集まってきて、わあっと小さな歓声。

具材は家にあったもので十分。手間も少なくて、でも心はじんわり温まる。そんなホットプレートピザ。週末の夜、ちょっと特別なひとときになった。