白いモクレンが一番好き。堂々と咲く大きな花弁と、甘くてふくよかな香り。春の空に主張するかの如く佇んでいる様子と、あっけなく散ってしまう様。地面に落ちて骸のような花を見ていると、美しく咲いていた頃との不一致さが、儚くて、脆くて、可哀想なのに愛しくなる。早く春になって逢いたいなぁ。