恋バナどーーーーんと来いっ(コイだけにってか?🤣)
惚気たいお年頃ナインティーンマジョリティ🌱🧙♀️です⚰️⚰️⚰️
楓花(ふうか)
そのまた隅っこでしけた面してソルティドッグを
呑んでた。
声をかけたのが運の尽きだったのかもしれない。
ただ放っておけないという良心か、
単に悪魔が魔を差したのか、分からない。
ただその女はその見かけによらず豪胆で
どうしようもない現実を受け入れるだけの強さが
あった。
だが、受け入れられたとしても耐えられるわけじゃない。
丁度そんな頃だったんだ。壊れかけていた。
俺とその女はすぐに意気投合した。
俺だって同類で、そんな頃だったからだ。
付き合うだのなんだの駆け引きする猶予も無かった。
出会うべくして出会った。
ただ運命というのは良いものばかりじゃない。
散々思い知っていたはずだった。互いに。
それでも救いを求めてたんだ。互いに。
出来るだけ自堕落に生きようと心掛けてた。
まともな状態で生きられるような状況でも
無かったし、そんな時代でも無かった。
タガを外さなきゃどちらかが命を失う。
毎日が常にギリギリだった。
そんな頃だ。子供が出来たのを知ったのは。
2人の生活の中で初めて責任というものが生じた。
ただそれを背負い切るにはあまりにも
多くの時間と金を浪費し過ぎた。
俺は逃げ出した。泣いて縋る女を足蹴にして
何も持たずに2人のシェルターから立ち去った。
それでも運命ってやつはまだ俺の足を絡みとっていたようだ。
生きる為に手段を選ばずどん底まで落ちた俺を
女はまた見つけた。
子供は女と手を繋いで歩けるくらいまで成長していた。
俺はそっとしておいてほしかった。
このまま腐り果てられるように。
だが、女はそんな思いを他所に手を差し伸べた。
俺がその手を取っちまった時、子供の目は
まっすぐ俺の目を見ていた。
子供ってのは恐ろしいもんだ。
何も分かってないようで、根っこはしっかり
理解してやがる。
結局俺は一方的に救われたんだ。
今は出来る限り恩返しをしようと心掛けてる。
「頑張りすぎよ」と笑いながら言われる事もあるが、その笑顔に救われる。
子供は最初から俺を父親と認めてくれてた。
俺が味わった地獄の一片に触れずとも
俺が生きてる事を尊重してくれる。
こんなありがたい事ってあるのか?
俺みたいなクズに、そんな事は。
だが実際起きた。不思議な事にな。
としゆき


