高校2年、雑誌の文通コーナーで始まった初恋。5年越しに想いが通じ、大学4年でようやく付き合えた時、自分の心がこれほどまでに満たされるのかと感動した記憶がある。1日中、ただ抱き合ってキスをしているだけで良かった。心から「自分は世界一の幸せ者だ」と思えた瞬間だった。彼女が耳元で囁いた「私をあなた色に染めて」という言葉。あまりの感動に、僕は言葉を失った。そんな幸せも、僕の若さゆえの過ちで失ってしまい、駅のホームや電車の中で涙が止まらず、3日間泣きじゃくったのも今では遠い記憶。今でも彼女の連絡先を思い出せるほど、あの時間は忘れられない。「世界一の幸せ者」だったあの頃のような純粋さを持ちつつ、大人になった今、お互いの人生を尊重し合いながら、穏やかに自分の想いを語り合える友達がほしいと思う。