重松清さんの作品は、読みやすくて心に響くものが多いですよね。『とんび』不器用だけど真っ直ぐな父親と、その息子との絆を描いた物語です。温かくて時に切なく、家族の愛を感じられます。ドラマ化もされたので、ご存知の方も多いかもしれません。 『流星ワゴン』人生に絶望した主人公が、謎のワゴンに乗って過去の自分や家族と再会するファンタジー要素のある物語です。自分の人生を振り返るきっかけになるような、心温まるストーリーです。『きよしこ』いじめられっ子だった「きよし」が、成長する中で様々な人々と出会い、少しずつ自分を好きになっていく連作短編集です。重松さん自身の経験がもとになっていると言われており、とても優しい気持ちになれる一冊です。どの作品も読みやすく、心に深く残るものばかりですよ。