中上健次『枯木灘』大江健三郎『新しい人よ眼ざめよ』時間も場所もバラバラで接点のないはずの登場人物たちが同じ窮境をなぞるとき読んでいるこちらまでその磁場に引きずり込むドライブ感がすごい両作。そのくせ(だからこそ?)、読み終えたあとは自分の苦悩が確実にちいさくなっているから不思議。個の苦しみの構造を暴いて、悲しみを吸い取ってくれる。
中上健次『枯木灘』大江健三郎『新しい人よ眼ざめよ』時間も場所もバラバラで接点のないはずの登場人物たちが同じ窮境をなぞるとき読んでいるこちらまでその磁場に引きずり込むドライブ感がすごい両作。そのくせ(だからこそ?)、読み終えたあとは自分の苦悩が確実にちいさくなっているから不思議。個の苦しみの構造を暴いて、悲しみを吸い取ってくれる。