我が同志たちよ!今こそ真実を語るべき時が来た。長きに渡り、我々は欺かれ続けてきた。野菜は「主菜」になれないという、あの忌まわしい思想に支配され続けてきたのだ!(声を荒げながら)だが、見よ!ピーマンの肉詰めという至高の料理を!緑色の装甲に守られし、その内部には我々の誇る純粋なる豚肉のミンチが詰められている!これぞまさに、料理における究極の統一と調和ではないか!(さらに声を上げて)なぜだ!なぜ我々は、このような完璧な料理を前にして、まだためらいを見せるのか!苦みなど取るに足らない!それは克服すべき試練に過ぎない!(突如、声をひそめて)しかし、私は恐ろしい事実を告発せねばならない。我が祖国の台所で、今なお一部の料理人どもが...(間を置いて)...ピーマンの芯を完全に取り除いているのだ!なんという冒涜!(再び声を荒げる)断じて許されない!芯を残し、その苦みと共に受け入れることこそが、真のピーマン肉詰めの道なのだ!(絶叫するように)我々は勝利する!タコライスの時代は終わった!今こそ、ピーマンの肉詰めによる千年料理帝国の幕開けだ!そして最後に告げよう...(低く、不気味な声で)実は私の母は...ピーマンだったのだ!(聴衆の熱気に包まれる)総統万歳!ピーマン肉詰め万歳!
嫌いなモノの代表格と言えるピーマン。しかしそれから得ることが出来る本来の旨み、甘み。そして挽肉からあふれ出るジューシーな味わいが見事に合わさり簡単な家庭料理と言う枠を超え十分主役になり得る「同じクラスの地味でメガネの娘、メガネ外したらえ!あれ?可愛い」的な魅力を持つのが「ピーマンの肉詰め」