言葉が「いのち」を持つとき教科書に載っている 正しい言葉ネットで見かけた かっこいいセリフそれはまだ ただの「文字の羅列」だ誰かが置いていった 冷たい知識だだけどな君が悔しくて 涙を流したとき何かに夢中になって 泥だらけになったとき裏切られて 絶望の底を這いつくばったときその「傷跡」と「生き様」がただの文字だった言葉にドクドクと血を通わせる傷だらけのパスワード大人が言う 「大丈夫」本に書いてある 「諦めるな」そんなもの 今の君には響かないかもしれないそれでいい名言というのはな同じ痛みを 知っている者同士が暗闇の中で 交わす「暗号(パスワード)」なんだ同じ地獄を見た者同じ頂上(てっぺん)を目指した者同じ景色を 生きてきた者にしかその言葉の「本当の重さ」は 1ミリも伝わらない知識として「知っている」ことと人生で「わかっている」ことはまったく 別の生き物なんだよ君だけの名言(こたえ)を探せだから 知識をあつめるだけの賢者になんて ならなくていい自分の足で歩き自分の心で傷つき自分の人生を 泥臭く生きろ君が流した 汗と涙のぶんだけ君の心の中に世界でひとつだけの「本棚」ができるいつか 君の人生と誰かの言葉が ピタリと重なるその日までその痛みを、経験を、抱きしめて進めそのとき 初めて言葉は 君を救う「名言」になる