スポーツ選手の引退会見って、だいたい泣くか感謝するか、どっちかなんですよ。でも今回は違う。その選手、どこにどんな爆弾を抱えてるかって?――右ひざに時限爆弾。しかも医師からは「爆発まであと3シーズンですね」ってずっと言われてたタイプ。でも本人はこう言うんです。「いや、爆発しないって信じてました」信じてたんかい。信仰やないか。で、実際の爆弾はね、体じゃない。一番デカいのは、スーツの内ポケット。そこに分厚い“暴露本の原稿”。最後の最後で「実はあの名将、めちゃくちゃ方向音痴でした」みたいな、地味だけど絶妙に燃えるやつ。記者が「今後のご予定は?」って聞いたら、「第二の人生は、全部しゃべります」スポーツ界に対人地雷を埋めて去っていくタイプ。引退じゃないんですよ。撤収前の爆破処理。スタジアムを去る背中が、ちょっとだけ爆発エフェクト背負ってる。花道というより、導火線。スポーツって爽やかだけど、引退会見だけは、火薬の匂いする時ありますよね。