タバコ吸う時に最もマッチするのは?
コーヒーとか酒とかいろいろありますわな

yuna🚬🐻❄
ブラックコーヒー

うか

みん

⋆☽︎·Alis.
昼間あれほど威勢の良かった熱を
何事もなかったような顔で
煙に預けてしまう癖がある
だから一本火を灯すたび
夜は少しだけ口数を減らし
風は聞き役になり
月は知らないふりだけ上手くなっていく
不思議なのは
そんな頃合いを見計らって
どこからともなく
黒い礼服に身を包み
やたらと立派な口髭を揺らした紳士が現れることだ
挨拶もしない
自己紹介もしない
名刺なんて持っていない
それでも灰皿だけは
今日も来ましたね
と言わんばかりに
何も言わず席を空ける
どうやら僕だけが
毎回初対面らしい
煙はというと
あの紳士を見るたび
空へ帰る速度をほんの少し遅くする
灰は律儀だから
最後まで残って
ちゃんと今日という一日に
終わりの判子を押していく
火は短命なのに
最後まで仕事を忘れない
なんとも真面目な職人だ
その隣で
夜だけが
少し笑っている
たぶん知っているのだろう
静かな時間ほど
賑やかなものはないということを
耳を澄ませば
灰皿は拍手をしているし
風は司会を務め
煙は好き勝手に旅の話を始める
月は相変わらず
一度も口を開かないくせに
誰より楽しそうな顔だけしている
そして
あの黒い紳士だけは
長い口髭を揺らしながら
夜という舞台の端で
何百回目かも分からない常連席へ
今日も当然のように腰を下ろす
結局
いちばん相性が良いものなんて
最初から決まってはいないのかもしれない
火がいて
煙がいて
灰がいて
風がいて
黙って見守る夜がいて
そこへ
名も告げず現れる
あの黒い紳士が一人いるだけで
一本の時間は
ただ煙を吸う出来事ではなく
夜そのものと
世間話をしてしまったような気分になるのだから


華

たく
喪不麻呂

まさ

りゅうのじょー

Sato5hi
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