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社会人になってびっくりした事や感動した事って何?

ココ🥃

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貧乏自慢もそろそろ飽きて来ましたが...

大学を出て就職したのは大手の広告代理店。
お給料はいいけどめちゃくちゃブラックな会社で知られる企業でした。

当時の私は経済的な事情で大学院への道は諦めざるを得ず(そもそも大学に行けたこと自体奇跡がいくつか積み重なった結果でしたが)、所詮私なんてやりたいことが出来るようには生まれて来なかったんだと半ばやさぐれていたのですが。

初めてお給料を貰った日のことは今でも覚えています。明細の封筒を開き、記されている数字にびっくりして二度見しました。

え、この数字で半年は生活できるじゃん、と...

もちろん働くことによって増えた出費もあるし、何より奨学金の返済(ついこの間まで返してました)を背負っていたので手放しで喜べるほどの金額ではありませんが、それでも閉じ込められていた場所から解放されたような喜びに頬が緩んだのは事実です。

もう食べられる野草を探さなくて済む、塩むすびからも卒業だ、近所のパン屋さんで犬にあげるからと嘘をついて食パンの耳を分けて貰ったりしなくていいんだ、風俗で働こうかAVに出るかなんて考えなくていい...

肩がいっぺんに軽くなったあの時の気持ちは、感動と言っていいんじゃないかな。

その代わり朝は8:00には出社して帰りは大概終電かタクシー(これは会社からチケットが出ました)、完全な休日は月に3日あればいい方...

今にして思えばなんの事はない、乞食が奴隷に変わっただけのような気がしないでもありませんが、あの頃があったから今があるはず。

何とも貧乏ったらしくみじめなお話ではありますが、就職したことでようやく私は私として自分の人生を歩き出せたんじゃないかな。

そう思います。


#人生楽ありゃ苦もあるさ
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