
箱がある
歩くためにあるそれ
流すためにあるこれ
読書
散歩

箱がある
僕の世界の、空は赤色で
君が涙を流せば
僕の世界のどんな喜劇も
それは悲劇なんだ
分かるかい?
君の前じゃ僕がどれだけ無力か
僕は世界一幸福な奴隷になったんだ!
紛れもない、ただ君をして
そして君の瞳が僕を捕えるだけで
僕は宇宙一幸福な男になるんだ
嘘じゃないんだ、本当なんだ
こんな有様、自分でも腹が立つよ
でも仕方がないんだ
だって僕はこんなにも幸福なんだもの

箱がある
浜に吹く頬の冷たさ忘れるな
光るまで磨けや磨け犀の角

箱がある
私は初めての人間になりそうです!

箱がある
永遠の別れと 知りて眠る人

箱がある
貴方の視線に 捕らわれるとき

箱がある
貴方の語らなかった言葉ほど鮮明に
貴方の輪郭を描き出すということを

箱がある
そんなに沢山ないよ
そのうちの一つはほら例えば
どんなに斜に構えてみたって
僕と世界の距離は変わらないってことさ

箱がある

箱がある
やっぱりいつも私より先に私の感情あるんじゃないか
認識させられた認識の束が、感覚させられた感覚の束が、私

箱がある

箱がある

箱がある

箱がある
花選ばずとも香りの等し

箱がある
否、私が蝶なら私は蝶なのです
であればこそやはり私も
ただ花に魅せられたでしょう

箱がある
ただ浮かんでいるようでした
私が呼べばそれだけで
翅など簡単に脱ぎ捨ててしまうほど

箱がある
ねぇ神様 貴方の仕業ですね!
もはや私が だれからも愛されないのは
もはや私が だれ一人も愛せないのは

箱がある

箱がある
悲しそうに見せるのはやめましょう
悲しいことなんて一つもないんですから
ねぇ、そうでしょう 神様

箱がある
僕にはなんにもないんですから
貴方のために差し出せるものなど一つも

箱がある
女の子の名前なんて知らずにいる方がいい
だって女の子は無限に存在しているんだから
もちろん男の子も

箱がある
そんなの恋じゃないじゃん

箱がある
お布団からお日様の匂いがします

箱がある

箱がある

箱がある
頬を染めたのは誰ですか

箱がある
言いなさい
立ちなさい
歩きなさい
走りなさい
進みなさい
生きなさい
生きなさい
生きなさい
なさい

箱がある
貴方は一人でも生きられるでしょう
はい、おそらく
私も一人で生きてきましたから
あぁ、おそらく

箱がある

箱がある

箱がある
私はこの命を生きるべきなのか否か
ただそれだけです

箱がある

箱がある
意味など持てずに生きてきました

箱がある

箱がある

箱がある
というポジションに立っていました!

箱がある
どんな思想に身を委ねようとも
結局最後には僕らは
この私が生きるか死ぬかの
その問いに立ち返ってくるでしょう

箱がある

箱がある

箱がある
あ、この先には穴があるぞ
って分かってたくせに飛び込んぢまうんだ僕は
でも大丈夫、恋なんてそう長くは続かないようにできてるらしいしね

箱がある

箱がある

箱がある

箱がある
僕の心は柔すぎる
貴方のために生きぬには
僕の心は弱すぎる

箱がある
揺蕩う生命
板につけ
軽ろやかなる折
君引き裂かん

箱がある
私が私のためだけに生きる
そんな生き方が板につき

箱がある
冬を流れゆく雲たちが羨むほどに

箱がある
貴方を語るのですね!

箱がある
