共感で繋がるSNS
箱がある

箱がある

箱がある

箱がある

GRAVITY
GRAVITY13
箱がある

箱がある

日の暮れかけてそよぐ風たちが私の憂いを慰めんとするから私は似た者同士、眼前の落葉を永遠にしようと思い立ち手を伸ばせども彼は指と指の間をするすると抜け落ちていくばかり
GRAVITY
GRAVITY5
箱がある

箱がある

どうして人はその一生の
もっとも美味しいところから
食べ始めてしまうのか
それともただ私たちの
舌が肥えてしまっただけだろうか
どちらにせよ
もう二度とは味わえないのだ
永遠の一日も、破滅の甘美も、忘我の情事も
GRAVITY
GRAVITY3
箱がある

箱がある

青年は永遠だ 老年は一瞬だ
GRAVITY
GRAVITY2
箱がある

箱がある

幸福になりたいなどとは
ついぞ願ったことはありませんでした
私はただ
恐怖したくないと願ってきたばかりです
GRAVITY
GRAVITY1
箱がある

箱がある

雲に記憶はなく
風に故郷はない
GRAVITY
GRAVITY
箱がある

箱がある

フルフェイスチャリライダーがいた
GRAVITY
GRAVITY2
箱がある

箱がある

僕の心が涙と擦り傷で
いっぱいとなるたびに
自然が僕に命ずるのです
私を美しく見よ、と
GRAVITY
GRAVITY3
箱がある

箱がある

割れることのないシャボン玉なんてそのうち誰からも見向きをされなくなっちまうんだ
GRAVITY
GRAVITY1
箱がある

箱がある

太陽から離れるほどに青くなる
誰そ彼の近づくほどに紅くなる
GRAVITY
GRAVITY1
箱がある

箱がある

誰かの飼い犬が僕の目の前で身震いをした。どうしてかそれを僕は羨んだのだ。
GRAVITY
GRAVITY2
箱がある

箱がある

陽光が私の鼻先に触れるたび
微風は私の頸筋にキスをする
GRAVITY
GRAVITY
箱がある

箱がある

思い出はいつも
どんな物語よりも魅力的で
どんな神話よりも示唆に富んでいる
GRAVITY
GRAVITY
箱がある

箱がある

陽光が私の肩を濡らすから
振り返ればそこに貴方がいて
瞼を閉じて仰げども
見ることができるもの
GRAVITY
GRAVITY
箱がある

箱がある

僕らの痛みに名前が付いて
僕らは僕らの弱さを暴露する
そんな時代を精神は生きて
あの時から変わらないのは身体
海鳴れば理響かん海の子よ
星降れば命振るわん星の子よ
帰るべき場所などとうにないのだ
さればこそ僕らの憂いに季節こそ巡れ
GRAVITY
GRAVITY5
箱がある

箱がある

人生がいつだって冗長だった
GRAVITY
GRAVITY2
箱がある

箱がある

過ごしやすい季節はいつだって
そう長くは続かないようにできていて
それでもこの長い冬を越えればきっと
僕らの頬を撫でるこの風は
またあの草花を揺らすだろう
GRAVITY
GRAVITY3
箱がある

箱がある

歩め その足の許すかぎり
進め その道の続くかぎり 
GRAVITY
GRAVITY3
箱がある

箱がある

別に命を軽視してる訳じゃないけれど
人とはいつか必ず死ぬもので
人はいとも容易く死ぬものだと
そういうことが僕の心と身体に馴染んできた
だから今はもう悲しみを
悲しみそれ以上として受け取ることも
それ以下として受け取ることも僕はしない
穏やかな悲しみの中で全てを眺めていたい
決して目を瞑ることなく
GRAVITY
GRAVITY
箱がある

箱がある

それを形にして残しておいてくれたなら
僕はまた少しだけ君を忘れずにいれるだろう
君が見たものとは君しか見てないもの
GRAVITY
GRAVITY
箱がある

箱がある

そんなものなんだって構わないんだ
そんなこと大したことではないんだから
君が生きていたってことを
僕が覚えていられるなら
それはこの宇宙のどんな物事よりも
GRAVITY
GRAVITY
箱がある

箱がある

僕は僕しか生きれない
これがどんな意味かは分からない
それにたぶん分かりたくもない
でも僕は僕しか生きれない
これはきっと間違いない
GRAVITY
GRAVITY1
箱がある

箱がある

あぁそうか
こんなものだったのか
生きるとは
逝きし友あり
呑む酒もあり
GRAVITY
GRAVITY2
箱がある

箱がある

一度でも生きてみたのなら
今生きていることともう生きていないことに
そんなに大した違いはない
GRAVITY
GRAVITY2
箱がある

箱がある

誰も代わりに生きてはくれない
それはまるで
誰も代わりに死んではくれないように
GRAVITY
GRAVITY1
箱がある

箱がある

君よ、生きてはくれるな、死んでもくれるな
GRAVITY
GRAVITY5
箱がある

箱がある

この有限性をどう扱うかが問題だ
GRAVITY
GRAVITY
箱がある

箱がある

僕は僕のこの命の有限性にしか興味がない
GRAVITY
GRAVITY
箱がある

箱がある

僕が残したいのは
僕が生きた証よりも
僕が生きようとした証
GRAVITY
GRAVITY1
箱がある

箱がある

眠りつくまでは目を覚ましているように
死ぬそのときまでは生きていようと
眠りつく人は眠りたいから眠るのか
それとも眠たくなったから眠るのか
僕は今少しだけ眠りたい
GRAVITY
GRAVITY3
箱がある

箱がある

僕たちの人生はいつだって勝手にはじまった
だからこそ、僕たちにできるのは
ただそれをどう引き受けるかだけなんだ
GRAVITY
GRAVITY1
箱がある

箱がある

僕も含めてだけど、人は自分が通ってきた道を正解だと思ってるし、そう思うために誰かに意見をぶつけることが多いんだ。そこは理解しておいてほしい。結局のところ何を感じようと何を選ぼうとそれは君だけの人生だよ。
GRAVITY
GRAVITY2
箱がある

箱がある

物理学は因果や法則、構造を通して世界を記述することで私に世界の美しさを見せてくれる

哲学は意味や主体、態度をよって人生を語ることで私に人生を生きる力強さを授けてくれる
GRAVITY
GRAVITY6
箱がある

箱がある

未来とはそれが変えられないのものならば
私たちは死んでいることと同じじゃないか
GRAVITY
GRAVITY4
箱がある

箱がある

時間が止まったようだ
なんて表現は
半分本当だけど半分嘘なんだ
止まってるのは時間じゃない
止まってるのは心だけなんだ
心は止まってるのに
身体は時間の中にあるんだ
その差異が苦しいんだ
私という思考や感情が
心と身体とに引き裂かれてる
二つは異なる場所にあるみたい
ブサイクなんだ、チグハグなんだ
身体はこんなにも生きていて
早く前に進めよって
そう痛いほど身体が僕に急かすたび
あぁまだこんなところいるって
そう痛いほど心は僕に愚痴をこぼす
もう一度二つをあるべき場所へ
もう一度二つを会うべき場所へ
そんな手段を僕は一つだけ知っている
そう知っているけれど
いるけれど
あとは勇気の問題だ
覚悟の問題だ
GRAVITY
GRAVITY2
箱がある

箱がある

その人がために君は生きてる

そんな人がいるんなら君は大丈夫だね
GRAVITY
GRAVITY4
箱がある

箱がある

誰かに本気で恋したんなら
もう死んだって構わないね
誰かを本気で愛したんなら
死んだらダメなんだけどさ
GRAVITY
GRAVITY1
箱がある

箱がある

少なくとも今のところ僕は人生皆勤賞なんだからね
GRAVITY
GRAVITY2
箱がある

箱がある

愛し方だって所詮は学習なんだから
GRAVITY
GRAVITY
箱がある

箱がある

僕は最近学んだんだ
結局のところ思い出だけが帰る場所だって
GRAVITY
GRAVITY
箱がある

箱がある

僕たちはコンピュータにはなれないってことさ
GRAVITY
GRAVITY1
箱がある

箱がある

残念だけど
どんな思い出もいつか忘れちゃうんだ
素晴らしい思い出も
クソみたいな思い出も、全部ね
GRAVITY
GRAVITY2
箱がある

箱がある

今夜は空が低いから
手を伸ばしたら掴めそう
背伸びをしたら届きそう
GRAVITY
GRAVITY2
箱がある

箱がある

一途な人が凄いじゃなくて
一途にさせた人が凄いんだと思うよ
一途にならざるを得ないだけなんだから
GRAVITY
GRAVITY5
箱がある

箱がある

好きな人がいるってなんだか吐きたくなる気分だね
GRAVITY
GRAVITY1
箱がある

箱がある

一生に一度で充分だよ
誰かを本気で好きになることなんて
GRAVITY
GRAVITY5
箱がある

箱がある

忘れたくないことばかり忘れては
忘れたいことばかり忘れずにいる
GRAVITY
GRAVITY7
箱がある

箱がある

次から次へと愛せてなんかたまるかよ

ってね
GRAVITY
GRAVITY2
箱がある

箱がある

思い出に税金はかからないらしい
GRAVITY
GRAVITY3
箱がある

箱がある

どうして嫌いになれるんだろう
GRAVITY
GRAVITY1