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昨日はどこにもありません
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進まざるを得ない人生において、自己否定は自己弁護のために役立てられ、今日という日が積み重ねられ、そうしてあなたの信ずるところの、豊かな未来が足音を立ててやってくる。
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GRAVITY12
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明確な判断を下さない限りで自由たりうるのだと、君が喧騒にまみれながら呟く時、確かに君は世間と融解して、「あいだ」で揺らめく炎になっていたんだ。
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GRAVITY11
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星影や
連なりけるは
夜半の空

久しき空寝
君を忘れじ
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GRAVITY42
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写真が語り、人間は口をつぐんだ。
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GRAVITY39
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おしゃべり(Gerede)ができない故に孤独である。
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GRAVITY22
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落日


心底つれない黄葉は
ひらりと舞う

重力に任せて何を思う

いのち全体が、欲している
清い循環のために

素知らぬ舗道は
ただ、触れる

もの言わぬ瀝青の顔

今日も掃き溜めに向かうのか
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GRAVITY19
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枯れてこそ
落つる葉嘆く
秋の暮
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後期ウィトゲンシュタインの「像」やシュティルナーの「亡霊(spooks)」から考えると、詩作は言葉や概念から解放される方法のひとつなのだと行き着いた。
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GRAVITY37
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妖麗


交差する熱情と
ほとぼりを増した青い吐息
来たる激浪に唇は閉じゆく

調律の合った巧みな勢いの先に
寸分にも満たない刹那よ

うわずった震えの独白は
妙に建付けの悪い廃屋へ沈む

怪訝の眼差しなぞ消え失せて
無勘定で醜悪な、あの手の誘いに

── 苦悩に縛られた内省は何処へ!

ひどく甘い呼び声が反復する
凍える二月の亡霊を見た

天の切っ先に悶え、身をよじらせる
溺れる月夜の瞬きを見た

交差する熱情と
ほとぼりを増した青い吐息
来たる激浪に唇は閉じゆく
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GRAVITY33
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理想とは、忘れられなかった声である
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