
しの🍋🙅♀️
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ああいいいいい
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しの🍋🙅♀️

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まだ蕾のように震えていた。
澄依は恐怖で一歩後ずさる。
「どうして……また咲いてるの?
私、ちゃんと姉を救ったはずなのに……」
澄咲は首をかしげたまま答える。
「すい。
私、本当は……“あのとき”戻れなかったんじゃない?」
その瞬間、家の裏で咲いていた白い花たちが
ざわ…と風もないのに揺れた。
まるで返事をするように

しの🍋🙅♀️
草も風も、音までもが止まっている。
ただひとつだけ、空気を裂くような強い存在感を放つ花が咲いていた。
—それが、“縫花”。
糸のように細い光で大地と空を縫うように咲く、異質な白黒の花。
花彩は喉を鳴らし、透羽はその肩をそっと支える。
「花彩。
縫花に触れた瞬間……願いが選ばれる。
君が何を代償にするかは、その時初めて分かる。」
花彩は小さく頷き、震える指先を花へ伸ばした。
——その瞬間。
花が光り、花彩の足元に花弁が渦を巻いて広がる。
ふわりと浮かぶように、花彩は光の中心に引き込まれた。
透羽が叫ぶ。
「花彩!!」
届かない。
花の結界が透羽を外にはじき出した。
光の中心に引き込まれた花彩の前に……
白い影が現れた。
白彩。
いや、白彩の“魂の姿”。
花彩は息を呑み、胸が痛むほどの愛しさがこみ上げる。
「白彩……!」
白彩は微笑む。
けれど、その瞳はどこか悲しい。
「……カサ。
どうして来ちゃったの?
私、カサに生きてほしかったのに」
花彩は手を伸ばす。
「一緒じゃなきゃ嫌だよ!
私、白彩がいない世界なんて、いや……!」
白彩は首を振る。
「ねぇ、カサ。
縫花は“繋がった命”のためだけに願いを叶える。
願えば、私は戻れる。
でも……」
白彩は花彩の胸にそっと手を触れた。
「カサから“いちばん大切なもの”を奪う。
それが代償だよ」
花彩は震える声で問う。
「いちばん……大切なものって……」
白彩は悲しそうに微笑む。
「たぶん……透羽だよ」
花彩の心臓が止まりそうになる。
白彩は続ける。
「透羽は、カサが庭に来てからずっと“光”になってた。
カサを導く灯りみたいな存在。
心の支え……大切な人」
花彩は叫びそうになる喉を押さえる。
「……じゃあ、私が願ったら……
透羽を忘れるってこと……?」
白彩はゆっくりと頷いた。
その瞬間、光の渦が強く揺れ、縫花の声が響く。
——選べ。
命を繋ぐ願いか、大切を守る心か。
花彩は涙が溢れ、唇を噛む。
白彩を救いたい。
でも透羽を失いたくない。
震える声で花彩が呟く。
「……白彩。
どうしても……一緒に生きたいって願っちゃダメなの?
誰も失わずに……一緒に……!」
白彩は花彩の頬に触れた。
「私もそう願いたかったよ。
でも、縫花は“どちらかの心”を差し出さないと動かないんだ」
花彩の涙がぽとりと落ちる。
白彩は優しく微笑んだ。
「もし……願わないなら、私はこのまま“花”になる。
でも、それでもいいの。
カサが生きててくれるなら、それだけで……」
花彩は叫ぶようにかぶりを振る。
「いや!!
白彩を失いたくない!
透羽も……失いたくないよ!!」
その瞬間、光が激しく明滅し、
縫花自身の声が響いた。
——両方を求める者よ。
——ならば、お前の“願いの形”を示せ。
花彩は胸に手を当てた。
心の奥が熱くなる。
白彩の笑顔、透羽の優しさ、自分の生きたいという願い。
全部が重なり、光を生んだ。
「……私の願いは……!」
花彩は涙を流しながら、強く叫んだ。
「白彩も透羽も……
誰も失わずに生きたい!!
私の命を半分にしてもいい……
白彩にも、私と同じ“願いから生まれた命”をあげる!!」
光が爆ぜた。
白彩が目を見開く。
「カサ……それは……!」
縫花が唸るように揺れた。
——願いの構造を……変える……?
——命を“分ける”だと……?
透羽の方にも衝撃が走り、花弁の光が彼の瞳から溢れた。
花彩はさらに叫ぶ。
「私の願いを半分にして、白彩に返す!
自分の生まれ方を……分け合う!!
だって私たちは……“双子”なんだから!!」
——その瞬間。
庭の光がすべて花彩の中に吸い込まれた。
縫花は震え、軋むような音を立てて——
◆ ◆ ◆
光が弾けた。
代償は……まだわからない。
ただ、白彩の魂が揺れて、
涙を流しながら呟いた。
「カサ……そんな願い方、知らないよ……
でも……すごく……綺麗……」
花彩は白彩の手を握り返した。
「だって……一緒に生きたいんだもん……」
光が二人を包み込む。
——代償は“願いの結果”が落ち着くまで分からない。
だが、その選択は確かに世界を変え始めていた。

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