
フクロウ君
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フクロウ君
愛とは、孤独な島がようやく君という潮を待ち受けたこと。
Ranging eaves, gentle antennae.
伸びゆく軒先、やわらかなアンテナ。
The solitude of a single cloud can be seen by every rooftop.
ひとつの雲の孤独は、すべての屋根から見える。
Roofs hold up the world, clouds cradle the sky.
屋根は人間の世界を支え、雲は空を包み込む。
The clamor sinks below the horizon.
喧騒は地平線の下へ沈んでいく。
Every household holds stories that are both similar and different.
どの家にも、似ていて違う物語がひそんでいる。


フクロウ君
そのまま流れの牙口に植え、
惑わせる水仙の群れに差し込む。
蒼穹をひとかけら裂き、
口に含めば 終末の氷雪の甘さが滲む。
襟元に芽吹いた錆を摘み取り、
燃えさかる夕焼けの雲に隠す。
樹洞に眠る象の群れが 遠くへと導き、
そこでは焚き火の前に座り込む君がいる。
古びた手紙は火に弾け、
ぱちぱちと時を煮立たせる。
棚の上のパンは溶け落ちそうで、
黄油だけがまだ、虹色の石のように固い。
私たちは皆 色彩に溺れ、
幻のインディアンの調べのよう。
白衣を纏い、裾を曳き氷原を渡ると、
薔薇の棘にも、茨の棘にも同じ血が残る。
樹洞の象たちは東アフリカへと去り、
そこに北極熊の影を探しに行く。
バオバブの実はやわらかく甘く、
ようやく黄油はパンの上で溶け、
焚き火は灰の幻となる。
私たちはただ、奇跡を手放し、
彼らの好む形に変わっていく。
ただ一粒の真珠を慕いすぎて、
蒼穹の自由な甘露を知らない。
偽りのような愛情のなかで粗くなり、
無価値に堕ち、
裸足で氷原を歩き、
午前四時の雪を踏み砕く。
――愛するとは、
眼も、耳も、口も、喉も、
すべて同じ顔をしてしまうことなのだ。


フクロウ君
もしできるなら
I just want a glass of water,
ただ一杯の水を
a piece of bread,
ひと切れのパンを
and a flower.
そして、一輪の花を。
If I can be more extravagant,
もし、もう少しだけ贅沢が許されるのなら
I hope the water is poured by you,
その水は、君の手で注がれ
the bread is cut by you,
そのパンは、君の手で分けられ
and the flower is given by you.
その花は、君の手から渡されるものであってほしい。


フクロウ君
世界のすべての水が
will meet again
ふたたび巡り逢う
The Arctic Ocean
北極海と
and the Nile
ナイル川が
will softly mingle
そっと溶け合う
in the wet clouds
湿った雲のなかで
Ancient
古く
and beautiful metaphor
美しい比喩が
quietly sanctifies
静かに…
the present moment
この瞬間を変える
Even in wandering
彷徨うときも
every path
どの道も
leads us home
かならず
帰り着く場所へと
導いてくれる


フクロウ君
熱い涙を隠すようにうつむき、それが白い飯椀に落ちるとき、
私はそっと、その背を撫でていたい。
夜、恋の痛みに眠れぬ彼女のそばで、
好きな曲を静かに流し、涙を吸った枕を取り替え、
肩をやわらかく抱き寄せていたい。
鏡の前で、頬の小さな傷に眉を曇らせるとき、
真剣にその顔を見つめて言うのだ。
――「君は本当に美しい。どんな君も、私は愛している」と。
そして、もし彼女が、夜の街をさまよい、
世界に生きる理由を見失ってしまったなら、
私は全身の力でその手を掴み、
抱きしめたい。
首筋に顔を埋め、涙の中で告げるだろう。
――「私が、君を愛している」と。


フクロウ君
ガラスに映る君の顔を見つめる
the lights of the wilderness flicker across your skin
山野の灯が君の肌をかすめて揺れる
in that moment they merge with your eyes
その瞬間、それらは君の瞳と溶け合い
like the afterglow of sunset
まるで夕焼けの余韻のように
like dazzling dancing fireflies
眩しく舞う蛍のように
so beautiful it defies words
言葉にならないほど美しい
your pure voice
君の澄んだ声が
cuts through the tangled fragments of time
絡み合う時のかけらを切り裂いてゆく
from life to death
生から死へ
from vigor to decay
盛りから衰えへと
and in that instant
そしてその刹那
the Milky Way seems to crash
天の川が音を立てて崩れ落ちるように
a silver deluge straight into my heart
銀の奔流が私の心に押し寄せる
even your fingertips glow with the most exquisite hue
君の指先さえも、極彩の光を放っていた


フクロウ君
大地にも、空にも、海にも、
神の創りしものたちは、決して孤独ではない。
ただ君だけが、この美しき世界に、ひとりぽつんと佇んでいる。
わたしは額縁の中に押し込められ、故郷に掛けられたまま。
もし鐘の音が鳴ったなら、羽根でそっと、わたしを葬ってほしい。
冥き夜の中で、わたしは巨大な翼を編み上げよう。
君の名前は、森に忘れられた鳥のように、
この屋根の上をずっと飛び続けている。
アスファルトに貼り付いた小石は、まるで飴のようだ。


フクロウ君
(If I Hide)
静かな光の下に隠れたら、
影が揺れ、想いが舞う場所で、
誰かが立ち止まり、声をくれるだろうか。
もし、僕が隠れたら——誰が見つけてくれる?
沈黙を、ひとこまひとこま拾い集める。
名前さえ持たない小さな瞬間たち。
風を動かすほどの音はないけれど、
それでも、誰かが気づくことを願ってる。
呼ばない、泣かない。
ただ世界が通り過ぎるのを見ているだけ。
一瞬の視線、すれ違うきらめき——
もし、僕が隠れたら、誰が探してくれる?

