
チャミスル
りっぱなポエマー
散歩
短歌
香水

チャミスル
沸き立つ朝の月を残して

チャミスル
全て溢れて星と降ってて

チャミスル
彼方のジュリエット 広い庭

チャミスル
「あなた」置き去り 閉じ込めて

チャミスル
コンポートの舌触りと同じ

チャミスル
世界の隅まで埋めちゃえば?

チャミスル
スカート揺れる海の入り口

チャミスル

チャミスル
僕は一縷の希望を託す

チャミスル
口から言葉以外溢れる

チャミスル
鼻歌にしか聞こえなくって

チャミスル
りんごの歌声聞かざる右手

チャミスル
わたしもう壊れているのかも 笹井宏之

チャミスル
眠ることすら忘れるために

チャミスル
胸の重みに縛られたまま

チャミスル
逢瀬の期間 夢から帰還

チャミスル
忘れられるんだろうか たぶん

チャミスル
私を迎えに来た 助けて

チャミスル
雨にちりゆく 夕暮の庭

チャミスル

チャミスル
明日死ぬんだ 悔いなきように

チャミスル
名前は既に 消えかかってた

チャミスル
あとは同じ 冬 歩くだけ

チャミスル
ポインセチア 咲くように赤く

チャミスル
ひげ先忍ばせた幸せと

チャミスル
君の名前が透明になる

チャミスル
好みは知ってるつもり 全部

チャミスル
木枯らし 雪のベールで隠す

チャミスル
舌に乗せては呻いて消える

チャミスル
遠のく遮断機短い手紙

チャミスル
試されている湯船の温度

チャミスル
テーブルの端貴方の気配

チャミスル
アイスコーヒー伝う沈黙

チャミスル
たんぽぽ飾る亜麻色の髪

チャミスル
焼ける写真に指の腹馳せ

チャミスル
指輪の縁が解けて消える

チャミスル
雫に映る数多の私

チャミスル
重力がまだ私選ぶと

チャミスル
するりと抜ける君のぬくもり

チャミスル
現と溶けて抱きしめられる

チャミスル
夜明け差し込む陽受けたわたし

チャミスル
その他の言葉三途に流す

チャミスル
一生岸に辿り着けない

チャミスル
ミトコンドリア 納得してる

チャミスル
待てど暮らせど見てるのは夢

チャミスル
思ってもない顔文字付ける

チャミスル
星まで駆ける始まりの夜

チャミスル
ボールペンで引いた明日が
四百文字を転げて消える
少し残った鈍色と
レコード掛けて眠りについた

チャミスル
少し温くて握り返した
