GRAVITY/七瀬

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七瀬

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七瀬

神様が欲しい

七瀬

夜空に落ちて溺れたい

七瀬

人はうるさい。自分もうるさい。静けさが欲しい。

七瀬

静けさに溶けたい

七瀬

冬に埋もれたい

七瀬

人は消えていなくなる。雨は消えてもまた会いに来てくれる。雨は優しい。

七瀬

心に降り積もるのは不安と苦しみばかり

七瀬

終わらない夜が欲しい

七瀬

自分だけの神様はいなかった。どこにもいなかった。

七瀬

このまま夜に埋もれていたい

七瀬

夜が遠のいていく

七瀬

神様に触れたい

七瀬

ずっと夜空に包まれていたい

七瀬

夜は幻を濃くする

七瀬

今日も神様はいなかった

七瀬

星に目を抱きしめられたい

七瀬

孤独だけが降り積もっていく

七瀬

空に落ちたい

七瀬

願いはすぐ苦しみに変わる

七瀬

自分だけの神様が欲しくてしかたない

七瀬

夜は悲しみがよく響く

七瀬

神様はいない。他人の神様しかいない。

七瀬

静けさにそっと噛まれたい

七瀬

胸に咲くのは苦しみばかり

七瀬

言葉はひとりぼっち。どこへも行けない。届かない。

七瀬

言葉や音楽や映像に触れるたび自分は空っぽであることを思い知らされる

七瀬

言葉は救いになってくれない

七瀬

本も音楽も孤独を拭い去ってはくれない

七瀬

夜に孤独が鳴り響く

七瀬

月明かりに焼かれてしまいたい

七瀬

自分だけの神様がほしい。その首を噛んでしまいたい。

七瀬

透明な手に触れたい

七瀬

命は悲しい色をしてる

七瀬

このまま夜に閉じ込められていたい

七瀬

言葉を嘔吐したい

七瀬

空の青に触れたい

七瀬

月の光に浸りたい

七瀬

言葉はどこにも届かない

七瀬

ずっと静けさに溺れていられたら

七瀬

この夜の静けさにいつまでも浸っていたい

七瀬

夜空に溶けたい

七瀬

澄んだ言葉に溺れたい

七瀬

夜は冷たくて優しい

七瀬

透明な目に触れたい

七瀬

透明な言葉を食べたい

七瀬

雨は優しい。ずっと雨に包まれていたい。

七瀬

自分だけの神様が欲しい

七瀬

夜空に落ちたい。星と戯れたい。