
ウンゲツィーファー
存在の耐えられない透明さ
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ウンゲツィーファー


ウンゲツィーファー

ウンゲツィーファー


ウンゲツィーファー


ウンゲツィーファー


ウンゲツィーファー


ウンゲツィーファー

ウンゲツィーファー

ウンゲツィーファー
ガチャ
燃えながらぼくらを貫通しろ
陰鬱でまばらな赦免によって
嵐の魂が付いて行く
鷲のくちばしの形の自由な飲み物よ。
ツー…ツー…ツー…

ウンゲツィーファー

ウンゲツィーファー
ぼくを切り離してくれ、照明する死よ
今ぼくは生き方を知っている。

ウンゲツィーファー
塩の倉庫の中に、波の思い出を取っておく。

ウンゲツィーファー

ウンゲツィーファー


ウンゲツィーファー


ウンゲツィーファー
次回、大学院生編 開幕──



ウンゲツィーファー

ウンゲツィーファー


ウンゲツィーファー

ウンゲツィーファー

ウンゲツィーファー

ウンゲツィーファー
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ウンゲツィーファー


ウンゲツィーファー

ウンゲツィーファー

ウンゲツィーファー

ウンゲツィーファー
すり抜けてゆく しかないのです

ウンゲツィーファー
不飽和なあなたへ
手紙を書きましょう
不慣れな新聞少年が差し込んだ
配達先を間違えた古新聞のように

ウンゲツィーファー

ウンゲツィーファー
奇妙に華やいだ一本の愚かしい花なのです

ウンゲツィーファー
──他に何にも読む必要はない、だまされたと思って「戦争と平和」を読み給え。あんまり本が多過ぎる、だからこそトルストイを、トルストイだけを読み給え。途方もなく偉い一人の人間の体験の全体性、恒常性というものに先ず触れて充分に驚くことだけが大事である。(小林秀雄「トルストイを読み給え」より)

ウンゲツィーファー
綺麗な月が出ているから
だから血は
流れる時には
夜の海の塩水のように
わずかに温かく
かすかに懐かしい匂いがするのです
だから
もしも
流線型のナイフを使って
私の体に
小さな割面を入れる夜があるなら
その夜は
透明になるほどキッチンを磨いた後の
硝子細工のような
綺麗な月の出ている夜にしてみましょう

ウンゲツィーファー
私の罪は
一種不可解な異様さで
パウロの肉体の刺のように
朝の食卓に匂いたっていたのですが
私は多分
榴のようにと
そういわねばならないほど
美しく着飾って
幾何学的な清潔さで準備されておりました
ちょっと洒落た
グリーティング・カードまで添えられて

ウンゲツィーファー
ムカデが出るのが怖いので
今夜も私は私の部屋の
整理整頓をしています
喉には痰が詰まっているし
ムカデは脱色するほどに
まるまると太っていましたし
珍しく私は
この世の中における
私の奇妙に情け無い私について
取り敢えず貴方に語らねばと
今夜もお電話した次第です

ウンゲツィーファー
結び目をほどかずに
眠ることはあっても
三日月のように痩せた
数えられた羊は
ひょっとすると
昼過ぎまで
眠り続けることができたのだろうか

ウンゲツィーファー
紅茶に入れて
柿色の毛布にくるまりながら
欠伸をしたり
ごろごろと喉を鳴らしたり
それとも広辞苑とか
柿色の本のページを
怠慢な雌猫のように
意味もなく
音もたてずに捲ること

ウンゲツィーファー
カフカ『変身』
夏目漱石『こころ』
サルトル『嘔吐』
坂口安吾『堕落論』
三島由紀夫『太陽と鉄』
ユイスマンス『さかしま』
アドラー『人生の意味の心理学』
キルケゴール『死に至る病』
ニーチェ『ツァラトゥストラ』
スピノザ『エチカ』
あなたの10冊はなんですか?

ウンゲツィーファー
胸が痛いと貴方は言う
喉が
喉が詰まると私は言う
貴方は、胸と
私は、喉と
私達はまるで
隣合わせの深海魚のように
一人一人の不運を
思い思いに味わいながら
永遠に来ない
出会いの時を待って
じっと忍耐強く
深海魚のように
心気症を病みたい

ウンゲツィーファー
最後に踏み出す窓になる時がある
その時に
一人の死者は
我々に
あるいは世界を支える一つの止めがねを
与えるのだ
尋ねたいことは
例えば
死者の生が重ねあわされるように
私は生きることができたのかということ
あるいは
例えば
死者とともに死ぬよりもなお
価値のある生が私にありうるのかということ

ウンゲツィーファー
ひとしきり爪を磨いた後は
私は爪きりで
夜、伸びない爪を研いでいる
爪を研ぐような夜に見る
とりとめもない夢
例えば唇の乾く夢を
私は何処へ向けて
梱包すればいいのだろうか
あなたの使った引き出しを開けて
あなたの書いた料理のレシピを
躊躇い傷のように
取り出してみても
帰って来ない女を待つ夜のように
ひとしきり爪を磨いた後は
それでも私はとりとめもなく
例えば唇の乾く夢を見るのです

ウンゲツィーファー
#今日の一枚


ウンゲツィーファー
幼い頃の母親のように
いつもとりとめもなく
怖いのだ
一匹の蜘蛛よりも
つがいの蜘蛛が
つがいの蜘蛛よりも
仰向けの蜘蛛が
蟻の群がる
無花果や石榴の切り口のように
蜘蛛は母親に似た
一つの滴るような
裂け目を持っている

ウンゲツィーファー
焼かれた後の桜色をした骨を
野苺の空き箱に詰めました
できることなら
クーリーのように
あなたを詰めた
空き箱を積んだ荷車を
私は引いて
歩いてみたい
野苺を食べたこともないのに
拾い損ねて余った骨は
苺畑に蒔きました

ウンゲツィーファー
