
はるの
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宇多田ヒカル
harukanakamura
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言葉集め
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植物採集
四季折々

はるの
明後日までに70センチ降るっていった?
え?(現実を受け入れたくない)

はるの
明後日までに70センチ降るっていった?
え?(現実を受け入れたくない)

はるの
帰ることのできる家があること
暖を取れる場所にいること
温かいお茶が飲めること
毎日お風呂に入れること
清潔なタオルでこの身を拭けること
灯りがともる部屋にいること
雪も、雨も、この手に触れられること
朝が来て夜が来るということ
涙を流しながら笑いあえること
言葉を交わせる大切な関係があること
濁った瞳でも澄んだあなたを映せること

帰路

はるの
大事なことはねほんと
ここにいるのはきっと
救われるためだよ
会いたいきっと
会えないほんと
ここにいるのはきっと
救われるためだよ」

Hank

はるの
ごめんね

はるの
このはかなくてもどかしい気分たちをよろしく。」
『こんなに長い幸福の不在』/銀色夏生
文庫本ソデより

SH#3

はるの
pm03:15
薬缶を火にかける
熱い紅茶を淹れて
ストーブの前で小さく丸まる
カップから立ちのぼる湯気が
顔に触れる
熱いのは身体に毒だよ、という
おばあちゃんの言葉がふと浮かぶ
世の中のスピードには追いつけないけれど
スマホをなぞる指は、絶え間なく動いてる
今年はその手が、荒れていない
即ち、世間から、遠くにいる証しだった
洗濯物が乾かない部屋の中で
胸の奥にある湿気を
乾かそうとしていた
傘の向こう

はるの
am10:00
空に流れる灰色の雲をみた
それはゆっくりと流れていて
自然体の揺らぎの美しさを
見せつけてくるようだった
待合室は満席で足音と番号を呼ぶ声
視線が合わないように巧みにかわす技術
いつも決まって座る端の椅子には
男女が寄り添って座っている
今日はみな、長靴を履いていた
本を鞄に入れていくものの
大概頭に文字が入らない
手帳に思いつくままに言葉を並べた
今月、何日か、予定がある
行けるかどうかは、当日の朝になってみないとわからない
今日も主治医とは会話が噛み合わない
忙しいもんなと物分りのよさだけ置いてきた

はるの
しゃらしゃら
さらさら
ふわふら
ひらひら
はらはら
ふぁさふぁさ
じゅんじゅん
ぽとりぽとり
じゃばじゃば
しゅわしゅわ
じゅわじゅわ
雪の中でも、色んな音
白の中にも、色んな白に囲まれて
Waterways

はるの
低気圧〉
気圧のせいか、肩凝りからきてるのか。
温めてみたり、擦ってみたり、
押してみたり、冷やしてみたり。
叩いてみたり、揉んでみたり。
回してみたり、固定してみたり。
ひとの地獄はそのひとにか分からない。
私もあなたもあの地獄には触れられない。
水槽のメダカは動きを最小限にして、
目を見開いて止まってる。
もう餌も、食べなくなった。
生命維持のために、食べる人間と
生命維持のために、動きを止める生物。
お正月に食べた蒲鉾がリコール対象。
たしかに紛れもなく黴が生えていた。
細心の注意を払って作られているのに
蒲鉾も会社も可哀想。
村田沙耶香「消滅世界」が映画化されてるのを知る。
社食で時間を忘れて読んだ作品。
あの頃は、まだ、小説が読めていたのに。
食べ頃のラ・フランスが
仏壇の前に置かれてる。
今だ、今がチャンス。
呼ばれているよ。
機を逃してしまう、また、
いつものように。
Baby Tomorrow

はるの
J'ai demandé à la lune

はるの
−2℃〉
今年一番冷え込んだ朝
雪の、白さ、融けて落ちる雫
眩しい光が視界を埋める
目を閉じても無理やり差し込む光の中で
小学生の笑い声
ランドセルの弾む音が
白湯は冷めていく
今日から学校
頭痛が静かに脈打つ
私の生活は、どこへ

Broken wings

はるの
あなたの口は絶え間なく言葉を吐き出し
あなたの手は私の手に重ねられているのに
ふとうしろを振りむいた時の
あなたのうなじだけが まるで
別の生きもののように頼りなく
ひっそりと黙っているのを私は見ました
谷川俊太郎/「後姿」

はるの
彼らが君の何かを盗んだとして
それは
くだらないものだよ
返してもらうまでもないはず
なぜなら
ありあまる富

はるの
遅れてきた反抗期〉
なにが、新年だよ。
生き延びただけでいい、
そう言えるほど
私は潔くできていない。
こんちくしょう、今日もまた繰り返しだ
まぁこんなもんか、と小さく許可を出すことに
もう辟易としている。
ちゃんと年は変わった。
だから何だ、
だから何だよ、なんか変われよ、
どっか変わってみろよ、
と思いながら 今日も同じ時間、
同じ音を出す戸を閉め、
同じ床に就いて、
同じ冷たい空気の中で
夜闇のなかへしたたり落ちていく。


はるの
一月五日〉
雪は理由も語らず無表情で降り積もる
今夜の月はやけに静かに沈黙してる
冷たい目をして世界を照らした
一年に一度だけ
同じ挨拶を交わす友がいて
深い話は更新されない
「今年もよろしくね」
よろしくされるほどのことは
何もしてないけれど「こちらこそ」
会話は成立したことになり
互いの深部は今年も無傷で保存された
今年も私は「元気だよ」らしい


はるの
朝が来て
足るを知る身の
袖のうち
言葉は熱を
まだ秘めてあり
満ち足らぬ
ままこそ知れど
暦過ぎ
足ると頷く
月夜柔らか

Another Reflection

はるの
今年の最後に、そんな年になったねと言わしめたい。
2026年は
『吾唯足るを知る』
自分にとって、大切なひとが口にしていて
そこから派生するように目につき、耳に入ってきた言葉。今の自分に必要なんだ。
私はいまでも十分なんだ小さく満たされてる、これで良い、と感謝しながら過ごしたいのです。

抱擁

はるの
言葉をおいていきます


はるの
January 05.2026
こころひそやか
夜明けて
言葉は少し
春まだ淡し
年明けて
多くは願わず
ただ一つ
願わくばあの人が、と
胸に置きたり




hibari

はるの
大晦日
雪が降り積もる
たくさんの名前を
胸にしまった
それでいい
これでよかった
あっちの道もあったね だけど
さみしいほうが自分には大切だったんだ
呼べなくなった名前も
今も呼び続ける名前も
はじめて呼ぶ名前も
すべて
ここまで連れてきてくれた
彼女たちがコールドスリープから
醒める頃、私たちはどこにいるのだろう
雪はこれから三が日降り続けるらしい
夜はしんしんと
絶え間なく息をしている

はるの
たぶん祈りに似ているのですね
20XX年12月31日、
線を引きたいと思うのです
たくさんたくさんがんばりましたね
今日で一度おわりにしましょう
明日からまたはじめるために
今夜は何時までお話しましょう
ここからここまで、
そこまでいったらちょっと休憩
あなたの余白に、私の熱を捧げます
あなたの手のひらを握ります
眠りに就くまで隣りにいます
線と線が、交差したり
線と点が、繋がったり
灯にあたったり、氷にふれたりしながら
曖昧な世界をたゆたうように
祈ります
明日、目が覚めたらちょっと違う自分に
なんて、なるわけないけど
そう願いながら、目を閉じて
今日に線を引きましょう


はるの
汚れた僕の目を流して
また会おうね
そして世界に色を戻して
夢と現実の狭間で
君と出会ってしまって
ゼピュロスがまた吹いてきたら
花が咲く場所で会おうね
Anemoi/Ryu matsuyama


Anemoi

はるの
励ますように
赦すように
雨が降る。
映画みたいだと
誰に言うでもなく思い
雨の中で裸で踊るシーンを回想した
そんな無謀さを持てたらいいのに
(捕まっちゃうけど)
今日は
少しだけ、雨に濡れる
自分を許したい
濡れたままでも
物語は続く、
光は
ちゃんと
次の場面にある。
というわけで、11月〜12月にかけて
観ていた映画の備忘録。

Dancing in an Elevator

はるの
つらいときに頑張って無理して笑顔でいなきゃいけない日もあったよね…とか伝わってきて、爆泣きしてたら、妹から「お父さんがHANAの新人賞取ったの観て爆泣き〜(笑)」と連絡きて、こっちもでーす、と実況中継しながら年の瀬してる。(レコ大観てます)

はるの
ビートルズの中で好きな歌は/エリナー・リグビーです/って、言えない空気のときはイエスタデイといいます/朝から読経/新しく買った紫色の数珠/南無阿弥陀仏/抑揚が難しい/お仏壇/線香の香り/仏花は昨日生けました/おばあちゃんの遺影が白くなっていく/おばあちゃんはひとりで死んでしまいました/自分の遺影は真顔がいい/できたら映りがいいのがいい/できたら後ろ姿とかでいい/今年も1年が終わります/良いも悪いもなく/過不足なく/終わります/はじまります/来年こそは礼服を新調します/平均寿命よりみんな早く逝ってしまいました/自分が平均寿命を生きたとしたら/何回喪主を務めるのか指折り/背が伸びたのかミニスカートになってしまい不相応/無常/私のお墓の前で泣かないでください/そこに私はいません/眠ってなんかいません

エリナー・リグビー

はるの
過重労働〉
「もうすぐ年変わるね」
って言ったら
だからなに?って
あの人は缶を開けた
身体に刷り込まれた暦が
勝手に暴走して
息が浅くなる
前頭葉だけが
仕事納めをせずに
やたら真面目に稼働している
「来年どうするか考えた?」
「脳は考えてる」
「じゃあ心は?」
「逃げてる」
計画、反省、無念、来年、
脳内会議が
延長戦に入ったとき
あの人の、
「そのままでいけよ」
その一言が
変わらなきゃ、の列に
割り込んできて
前頭葉を宥めて
心拍数を下げた
変わらないまま
年だけ越しても
案外
世界は
続くらしい

レット・イット・ビー (2009 Digital Remaster)

はるの
夢に還るために

Four Seasons

はるの
冬、師走、暮れなずむ



Both Sides Now

はるの
忘れ物はない?〉
治りもせず 壊れもせず
ただ馴染んでいく
「はじまり」などきっとなかった
「おわり」ほど澄んだ言葉もないんだね

Jardin (feat. 江﨑文武)

はるの
12月の証明許可証〉
手放していない
なにも得ぬまま
年を重ねたように
見えるかもしれない
けれど
失いながら歩くことと
何も持たないことは
違う
12月は駆けていく
混雑した郵便局
淡々と数字になっていく人々
少し遅れてついていく
途方に暮れながら
それでも
安心感の所在を
完全には諦められない
ただ
抱えたまま
立ち止まっているだけ

cold winter way (Remix)

はるの
君の好きな花のある方へ
そうして空色の水で つま先を洗ったら
きっといつまでもすべてが なつかしいね
青木景子「美しい風の吹く方へ」

morning story

はるの
朝まで眠れなくてお昼前に起床した
Xmasが終わった世界
目覚めてカーテンを開けたら
外は真っ白な世界になっていた
年の瀬って
曜日感覚も麻痺していって
なんだかさみしくなっていく
心だけは忙しい
社会人になって初めて
年末年始をちゃんと休む年
Merry Christmas Mr. Lawrence - FYI

はるの
好きな漫画家が亡くなった報せ
クリスマスの日
この人生を終わらせるときが
選べるときがくるとしたら
(今は違う)
私たちの未来にもし
そんな選択肢ができるのだとしたら
(きっとこないよ、そんな日は)
どんな季節に「おしまい」をしようか
数少ない私を大切に思ってくれる人たち
その人たちのことを考えた
桜の季節も切ない
若葉の季節も切ない
夏の熱射も、冬の静けさも要らない
季節と季節の隙間で、
思い出さないくらいの隙間で
さらりと、いなくなりたい

愛のゆくえ

はるの
冬の夜、
あなたの家にはいくつもの小さな物語が灯っているのでしょう。
走り回る足音、笑い声、美味しいご飯、
そしていま、まだ名前を呼ばれる前の
あたらしい命のぬくもり。
お腹に手を当てるその時間も、
眠くて目をこする背中を抱くその時間も、
きっとぜんぶ、未来の思い出になるんだね。
どうか無理せず、
あなた自身も大切にしながら、
この冬を越えてくださいね。
静かな祝福が、あなたと子どもたちの上に
やさしく降り積もりますように❄

はるの
世紀末は、〉
世紀末を知らぬ瞳が
夜をまっすぐ見上げている
世紀末をくぐった背中だけが
この夜の静けさの重さを知る
通り抜けてきた時代
名を持たないまま
耳を澄まし、沈黙を抱く
同じ星の下で
異なる夜を生きている
冬の空気が
希望も記憶も
ただ在るものとして
終わりも始まりも凍っている
生き延びた者の記憶は知る
夜空が澄むのは
すべてが一度終わったあとだと
1999

はるの
🎄 🎄 🎄
Merry Christmas Mr. Lawrence

はるの

はるの
この季節、人の営みは遠景
ワインの小瓶
ケーキの箱が
傾いて
それを見てしまった
この視界もまた
冷えた手をポケットの中で
固く結ぶ
指輪が外れない
重いコートが
よく似合う歳
Merry Christmas Mr. Lawrence

はるの
冬至の夜に〉
例えば、それが、私なら
すべてを
手放したあとで
なお
残るもの
自覚の
ひとつ
手前
記憶ではない
予感でもない
例えば、それが、あなたなら
Nicest Thing

はるの
冬至の日に〉
最短の光
最長の影
深層の夜
底は
思考より先に
到達する
ただ
暗さが
これ以上
深くならない
という事実
希望は
信じるものではなく
方向として
それを
上と
呼ぶしかない

20:17

はるの
深い深い底に手をついたら
何も考えない
何も疑問に思わない
ただ力を抜いて抗わず浮力する
そんな摂理を彼女は、知っていますか
憶えていますか?
聞こえていますか?


はるの

はるの
音がなかった、
目覚めたときの音
夜中に何度も記憶が開きかけた
見たくもない夢を寝直すたび繰り返した
すべての匂いが消えた朝
鼻腔の奥に冷気が流れ込んだ
カーテンを開けると、白い光景
誰かひとり、もう一度ノックされたら
外れそうになってる心の扉を
この雪がきっとまた支えてくれる
きっとまた支えてくれる
きっとまた支えてくれる、
朝日のぬくもり

はるの
光は届かない
生きるも死ぬも
まだ決めないままでいる
決められない、そのままでいる
何も問わず、何も裁かない
何も疑問に思わず、ただ息をする
ただ、すべてを抱えた身体ごと
そっと揺らす
彼女は水音に耳を澄ませた
呼ぶ声などないと知りながら
関わりを絶った瞳で
彼女は水面を眺めた
流れに手を浸すと
黒い影がゆらりと掌をなぞり
かつては自分だと思っていたその影が
今日はなぜか薄く、
水に馴染んで透明に消失した
夜明け前、
彼女はゆっくりと川沿いを離れた
Grandiose

はるの
ジョン・エヴァレット・ミレー
Ⅰ.川の縁、森の花守〉
沈みゆく影のように
重さのない闇へとほどけていく
それでも指先だけは
まだ、光の温度を憶えている
冷たい藻が
足首をやさしく撫で
拒むでも誘うでもなく
どうしようもなく、ここにいると
静かに認めてくれるだけ
水面の揺らぎが世界へつなぐ
夜の花は水鏡に映り揺れ
咲くことも散ることも
誰に確かめられることなく
ただ湿った風に身をひらく
彼女もまた
声にならない痛みを抱きながら
それでも朝を待つ形をしている

grandiose (Japanese Version)

はるの
最果タヒ「銀木犀の詩」



私の好きな人
