
はるの
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はるの
にわか雨がしとしとと
世界を濡らしている夜
なにか、変わりたい、変えてほしい
朝が来たら、何かが


はるの
夕暮れ、薔薇〉
静かに膨らみ
ひかりに開き
何ものでもなく
ほどけていくのを
みていました
そのあいだ
だれも
何も
教えませんでした
だれも
何も
教えてくれませんでした
ただ
手放していくことのほうが
深いものなのだと
思いながら
日暮れに揺れてみていたのでした

I miss you, I’m sorry

はるの
幻想が、 湧くけど、それは、掴めない。
誰にも、それは、語れない。 誰にも、それは、語れない 。 ことだけれども、それこそが、 いのちだろうじゃないですか
中原中也「春宵感懐」より


はるの
夜が永遠に感じるひとと


はるの
諦めかけた朝/手に入らない時間/重いからだ/喪服/すこやかな身体とは/若い夏草の匂い/六月の夜風/肌寒いまでいかない風/ずっとティーンエイジャー/変わらない匂い/みたらし団子/宿命とは/伸びた髪/賞味期限切れのお菓子/Darling‘can‘t. you see?/掛からない鍵/変わりゆくものと変われないもの/夜が降りてきた/煙と泡/ほくろ/恨めしげな雨雲/時間よ止まれ鼓動よ
このまま/あきらめの夏、
三日月が/こちらを見ている🌙
夏をあきらめて

はるの
そのそばにしゃがんでいると
こくんとおとがきこえることもある
音がすると なにかそっと咲くようなきがする
八木重吉


Story of Forest

はるの
カタルシスの部屋〉
最後の日、
別れの話をしていたはずなのに
私はなにを失うのか
うまく気持ちを言葉にできなかった
あなたではないのかもしれない
もちろん
あなたでもあるのだけれど
生活という容赦なく続く連続のなかで
どうしようもなく苦しくなったとき
次の約束日を思い浮かべればよかった
その日まで過ごせばまずはいいと、
そう思えた
たぶんこれから私が失うのは
その小さな灯りだった
幼いころから
私は泣くのが苦手だった
泣いても仕方がないと思っていた
泣いたところで
誰かが迎えに来るわけではないと
助けてはくれないと知っていた
(そんなことはないよ、と今では思う)
だから泣く前に耐えた
耐えて
そのうち
耐えていることすら忘れた
傷ついてることすら葬った
昨日
あなたの前で泣いた
ぽろぽろと
驚くほど静かに
まるで長いあいだ
降れなかった雨が
季節を思い出したみたいに
私は泣いていた
けれど壊れなかった
それが一番怖かった
壊れると思っていたから
泣けば決壊して
二度と戻れなくなると思っていたから
でも違った
溢れても今の私はちゃんと壊れきらなかった
涙を流し去らなかった
ただ私の中に
こんなにも水が残っていたことを
教えただけだった
これから先
またひとりになる
たぶん迷子にもなる
あなたを探すように
あの部屋を思い出す日もあるだろう。
それでも
ふと思う
幼い日に
木へ抱きついて泣いていたあの子は
ちゃんと今日まで生きてきた
石を拾い
風を浴び
雪を越え
ここまでこれた
だからきっと
これからも
大丈夫なのかもしれない
大丈夫ではない日を抱えながら
それでも歩くしかないことを
もう知っているから
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
生きていると時に、
共に季節を乗り越えてくれるような人が現れる。ひとりでは乗り越えられない季節に。

End roll

はるの
葉のすみずみまで、のびのびとくつろいでいる、ぽつんと一本はなれて立った木のように、ゆったりした気持ちになったのです。
トーベ=ヤンソン「ムーミン谷の十一月」


はるの
一言じゃ
言い尽くせないね


はるの
六月の夜〉
梅雨が来る前の、
世界がまだ傷みきっていない時間
緑の青さを纏う夜風は
私を
どこへも運ばない
それでも吹かれていると、
ここではないどこかへ
辿り着けそうな気がする
さみしい、訳ではない
むしろ、これでいいと満たされている
雨粒が交じる冷たい風
私はそんな夜が好きだった
こんな夜は、
どこかへ行きたい気持ちになる
行きたい場所なんて 本当はないのに
ただ、このままじっとしていると
何かを置き去りにしてしまいそうで
どこかに行かなきゃならない気がしてしまう
夜風に吹かれながら
まだ来ていない季節の匂いを吸い込む
期待と不安は たぶん、
同じところから生まれるのかもしれない
この静けさは 永遠ではないと知っている
だから愛おしいのか、 だから怖いのか
答えは分からないまま、
ただ夜風が鳴らす音を聞いている
梅雨の前の夜は 冷たくて慰められて
いつも少しだけ残酷だ
Marginalia #227

はるの
中田美子

差し色

はるの
観ているのですが、豊川悦司さまのすべてが刺さり過ぎてどうにかなりそうです、はい。
儚さと逞しさの共存、
美しい手、抱き寄せ方、歩き方、煙草の吸い方、麻のシャツ、ため息ひとつ、色っぽくて……
青い鳥のトヨエツもぶっ刺さりますです、はい。

はるの
吉本ばなな/「歩いて歩いて」

はるの
花瓶〉
手から滑り落ちた
割れた
花瓶を
むりやり抱きしめていた
痛い痛いと
手放さないのだから
打つ手がない
少し離して
棚の上に置いた
花瓶にも
私にも
適正な光が当たる気がした
月が満ちた夜
獣や虫たちさえも寝静まる頃
目が眩むほどの月明り
花瓶が割れたのではない
抱きしめすぎたのだ
花はまだ咲いている
だから
少し離れて眺めよう
花のためにも
われわれのためにも
割れた花瓶にも
月の光があたる
友よ
割れた花瓶に似ている
欠けたところ
そこへ指を入れては
血を滲ませる
欠けたままでも
いいことだってある
実証しようではないか

Eyes

はるの
五月の最後の日、
05/31 日が傾きはじめる頃
ひっそりと音声ルーム「喫茶はるの」を開きます。
お時間合えば、どうぞお話しにいらしてください。


はるの
白には、まぶしいような恥ずかしさがある。
その恥ずかしさは、白の属性というより、感じとる人の反応である。
私は、最近、書庫を作った。
白ずくめの書庫である。
恥ずかしくてしかたがない。
草森紳一「白い書庫」


Still Here

はるの
営み〉
誰にも見つからぬまま
静かに消えていく営み
私にはそれが眩しくて
沈黙のまま咲き沈んでいく
一日の終わり
言葉にしないことが
彼にとっての最大の感情表現だと
知ったときのあの気持ち
抱えたまま歩くと決めたのに
いつも枯れたがっている
会いたがっている
哀しみは埋もれない
幸せは埋もれてしまう
埋もれたものから順に 光へ溶けてゆく




13:31:13 20.08.2025

はるの
揺れる〉
白い花が揺れている
誰の悲しみも知らぬような顔
あのひとだけの悲しみを癒してほしい
白い花は 季節をひとつ呑み込み
溶けるのは記憶か
呑み込まれるのは それとも私か
白の季節
日に透かされるたび 消えてしまいたくなる
ひとにはきっと埋もれた春がある
5月がゆく


Twentyfive Past Four

はるの
I、今日も巡りて〉
幸福になりきれない人間たちの上を
五月の光だけが平等に通り過ぎていく
わたしはまだ
諦めきれないものの輪郭を
指でなぞっている
遠くで犬が吠え
電車が走り
花は揺れている
世界は続いてしまう
その事実だけが
ときどき
少し美しい
明日から雨が降り続くらしい




星めぐりの歌

はるの
そのそばにしゃがんでいると こくんとおとがきこえることもある
音がすると なにかそっと咲くようなきがする
八木重吉


はるの
心から


はるの


はるの
河川敷で
ひとり
遊んだ


はるの
ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから
宮沢賢治/「銀河鉄道の夜」


はるの
Ⅲ、こんなにも陽射しが降り注ぐ日に〉
早くも溶けそうな
午後の陽射しの下で
「もうだめかもしれない」を
三回くらい思ったあと
スーパーで豆腐とところてんを買った
そういう日々が
これから私には待っている
世界は案外
こちらの破綻に無関心で
それが、救いにすら感じる
誰にも気付かれたくなかった
誰にも触れられたくなかった
季節は
紫陽花の準備だけを
静かに進めている


soto

はるの
Ⅱ、こんなにも陽射しが降り注ぐ日に〉
五月、
夏手前の光は
なんでも少しだけ
「まあ、いいか」に見せてくるけど
人生が泥水でも
中心にはちゃんと
自分が浮いていなきゃならない
救命胴衣みたいに重くてきつい
たぶん私はそれを、脱ぎたい
世は初夏の真ん中
近所の小学生は
もう半袖で笑って駆けていて
私だけが
去年の感情をまだ着ていて
駆け出すことができない、
脱ぎ捨てることができない
風が吹くたび
少し乾く
乾くので
また生き延びてしまうんだろう


Dawn in the Adan

はるの
I、こんなにも陽射しが降り注ぐ日に〉
日に日に緑が濃くなっていく
もう立ち止まれない
自分の人生がどんなに汚れていようと
自分はその人生の真ん中に
立っていなきゃならないらしい
立てなくなっても居座るしかない
逃げるにも逃げ出せなくて
椅子ごと運ばなきゃならないので
最近はもう諦めている
でも彼らは唐突にやってきて
視界を眩ませていく
初夏の陽射しは容赦なく
冷たい私の身体にすら
じんわり汗をかかせる
こんな日に限って
風だけが
やけに無慈悲で
健康的になびいている




Sun Shower

はるの
新緑を追いかけた。
風邪を引きました。




ザ・ワン・アズ・トゥー

はるの
青い匂い/葉に滴る露/低気圧/黒い雲
雨が混ざる風/吹き飛ばされそうな魂/2g
乾かないタオル/潤わない喉/高架線下
東京行新幹線/狭い空間/深呼吸の必要性
渡せなかった言葉/届かなかった抱擁
頭痛に/効く/薬はあるのに/欠けた硝子




LONELINESS WILL SHINE

はるの
#鈴蘭
#花言葉
「幸運をもたらす」
今日は「すずらんの日」らしいです


はるの
すずらん/深夜の風/雨音/一目惚れ
指と指/冷えた紅茶/鈴の音/雷鳴
誰も呼んでいない/誰か呼んだ?
春が寝静まる/明日は満月/八十八夜
雨降り/5月のはじまり/谷崎潤一郎
あと三時間/眼を覚まして
僕の眼を見て


Don't Break My Heart

はるの
pm16:30〉
たぶん一生
永遠なんて知らないし
永遠なんていらない
一瞬一瞬が流れていくだけ
名無しの油絵
誰にも名乗らず咲き溢れる花
とある4月の晴れた午後




エイプリル

はるの
最果タヒ「絆未満の関係性について」

苺

はるの
なんとなくねばっとした重い液体として、人生の澱(おり)として、沈んでいく。
時間がたつと発酵して、切なく足をひっぱる。それでもやっぱり思い出はあったほうがいいと思う。
よしもとばなな
「ごはんのことばかり100話とちょっと」


はるの
何も掴めなかった手
風が撫でる
雨が当たる
日が降りてくる
あのひとの目は
どこかを追っている
この目は
ここに留まっている
見えなくなったものを
数えるのをやめて
残ってしまった温度だけ
認めて置いていく
答えは
もういらないって
決めてしまいたかった

Universal Mind

はるの
お前のながくのばした髮の毛
ねえ やさしい戀びとよ
私のみじめな運命をさすつておくれ
萩原朔太郎「薄暮の部屋」


はるの
🌷𓂃 𓈒𓂃 𓈒𓏸




月の下でキス

はるの
きっと春でもなく〉
もはや春と呼ぶにはやわらかすぎて
初夏と名づけるにはまだ幼くて
あわいを迷う風が
行ったり来たりしながら
手先を冷えさせる
自分だけが知っているような
曖昧な季節がある
自分だけが、なんて
往生際の悪いことばかり考えては
終わりを告げられない春みたいに
懐かしい写真を並べてる
春は未完成のまま切り上げられて
伝えそびれた言葉のように
残っている
きれいに終われないものだけが
この風のなか滞って
透明な顔をして
静かに散りはじめた頃が、今
#季節の記録
#filmcamera
#春の断片
#コニカミノルタ
#April2025

薄光

はるの
ひとりひとりだから手がつなげる
ひとりひとりたがいに出会うとき
ひとりひとりそれぞれの自分を見つける
谷川俊太郎/「ひとりひとり」




ドンセイグッバイ (feat. 大比良 瑞希)

はるの
児玉はる

花筏

はるの




楽しい蹴伸び

はるの


はるの
死んでいないんだもの、
また忘れた頃に咲いて、こちらを見ている。
私たちはさみしくって、消えてしまいたくて、でも一度消えたらきっと、戻ってこれない。
最果タヒ「4月の詩」




far river

はるの

静かな春

はるの
透ける〉
時間はどこにも頼らず
透明なまま澱んでいく
花びらが触れるたび
「いま」という輪郭が揺れて
この春を、終えきれずにいます





はるの
桜の中を〉
桜のトンネルを
まだ物語を持たない子どもたちが
風のように駆けていく
物語を持ちすぎた私たちは
どこにも進めずにいる
記憶の軽い身体が
私の横を通り抜けていく
彼らはまだ
「過ぎ去る」という意味を知らない
名前のつかない感情を
飲み込めずに
春はやさしいふりをして
何も救わないね
桜のひかりに紛れて
思い出のない足音が遠ざかる
軽さだけが、そこにあり
重さだけが、ここに残る
記憶は
昇華されるためにあるわけではなく
そう思った瞬間にさえ
やわらかく痛み
何事もなかったように巡って

arne

はるの
遠きその世にいでたたす
道わかぬまで花の雪ふる
片山廣子




