
明烏🐦⬛
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もっと知りたいシリーズの『ウィリアム・モリスとアーツ&クラフツ』
金持ちの家の壁紙といえばウィリアム・モリス。個人的にはそんなに好きではない。彼の芸術や工芸に対する姿勢が後世に与えた影響は計り知れない。産業革命の後、バウハウスの前という時代を知るためにはいい資料だと感じた。仕事のしすぎは寿命を縮めるらしいので気をつけようと思う。


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太宰治の前期の終わりの頃の作品集。薬物中毒、人間不信に苦しんだ太宰の心を絞り出すように書かれている。文体はかなり錯乱しているように感じられるが、「自分が他者からどう見られるか」を緻密に計算しているのだろう。伸びやかで清々しい中期の作品に繋がる萌芽のようなものがあるのかもしれない。


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『もっと知りたい』シリーズを読み漁り始めた。
1冊目はバウハウスで、2冊目がル・コルビュジエ。どのような場所でどのような人がmodernを作ったのか。バウハウスとはスタイルではない、という言葉の通り、探究するプロセスこそが本質なのだろう。多種多様な知見を統合し、徹底的に考えて、一つの最適解を探していく。僕もそんな仕事がしたい。


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北海道大学で教鞭を執った中谷宇吉郎の随筆集。
雪の結晶の美しさに魅せられた科学者の素朴でロマン溢れる随筆が集められている。
大きな雪の結晶をこの目で見てみたい、そう思う。


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岩波科学ライブラリーの言語学系2冊。
『ちいさい言語学者の冒険』では、「は」と「ば」の発音から「死ぬ」の活用まで具体的な事例を通して、ことばの発達について考えるきっかけを与えてくれる。小難しい研究の引用は最小限なのでとても読みやすかった。
『あいまいな会話はなぜ成立するのか』においても、日常生活で見られる具体的な会話を事例として挙げており、親しみやすい内容だった。
コミュニケーションとは何かをじっくり考えたい、しかし根拠の乏しいハウツー本では物足りない、そんな人の次のステップになるような本たちだった。


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自由と税金、人間と熊。世界は揺らぎながらもバランスを保って回っている。
アメリカの小さな街で『フリータウンプロジェクト』を立ち上げた自由至上主義達は、理想の街を作り上げたのか。税金の支払いを極限まで削減した街は警察も消防も図書館もまともに機能せず、時間と共に自然(つまりは熊)に飲み込まれていく。
多角的な質的調査を皮肉を交えながら語る本作は、ドキュメンタリーとしてもコメディとしても楽しめる一冊だと感じた。
芥川龍之介の「自由は山巓の空気に似ている、弱いものには耐えられない」という一文を思い出した。改めて「自由」について考える良い機会となった。


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「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
あまりにも有名な書き出しで始まるこの小説を読んだことのある人はそう多くないだろう。
国境を越えた主人公が足を踏み入れるのは間違いなく現実の世界だが、美しい情景描写によって描かれる雪国はまるで幻想の世界のようである。
報われない女の情愛も、小さな虫の死様も、満天の天の河も、主人公の心を揺さぶるが、何か行動を変えるほどの力を持たない。
愛することの空しさを思い出させてくれる一冊。


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簡単に言えば、江戸っ子な主人公が田舎の中学に赴任してすぐに辞める話。
登場人物たちは夏目漱石の後に続く作家たちが追い求めたようなリアルな人間ではなく、あくまでキャラクターである。なので読みやすい。
実直な主人公を語り口としてるからこそ、読者も主人公と一緒に騙され、惑わされる。読み終わった後、冷静に考えてみると単なる勧善懲悪の話でもないことに気がつく。
こういった読者を楽しませようとする心遣いが作品に深みを持たせているように感じた。
デカダン好きだが飽食気味だと感じる人にはおすすめの一冊。


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