
希叶
当たり前を当たり前に過ごせるように
呟いて 吐き出して 見上げたり沈んだりする
写真撮影
散歩

希叶
眩く輝く
全ての音を吸い込むような 白
#散歩


希叶
鏡を見ることも
空を見上げることも
難しくなって
目の前のことをどうにかすることで
前に進んで 進んで
溜息が多くなっていくけど
荷物を置きに外に出て
白い息を追った先が
とても、とても綺麗だったんだ


希叶
独りで夜の雪道を歩く
ざくざく と
見上げた空に 白い月
君もまた 見上げているだろうか
それとも
俯いて また泣いているのだろうか
君の世界に干渉できない私は
ただ 祈ることしかできないけれど
ざくざく と
いつか歩いた夜と同じ音を聴きながら
君が居ないさみしさを噛み締める


希叶


希叶
しばらく 見惚れる
#散歩


希叶
どんな魚よりも海月がやっぱり好きで
それより何より
貴方と二人の写真を撮れたことが
今日いちばん嬉しかったの


希叶
水底に沈んだ蟹があぶくを吹くみたいに
ゆらゆらと遠い水面へ投げかける
嘘つき嘘つき 嘘つき
約束を守るのをが得意だなんて言った癖に
何一つ果たしてないじゃない
嘘つき 嘘つき
必ず会いに来ると言ったじゃない
嘘つき
なのに
どうしても嫌うことが出来ないんだ
顔も声も体温も 言葉さえも
憶えていられないのに
君がただ 生きて幸せに向き合ってくれたらと
願わずにいられないんだ
嘘つき
だから
だから、どうか、いつか。
いつか、幸せになって私を忘れて
この呪詛を跳ね飛ばすくらい、笑って。
私じゃない 誰かと一緒に
海にはもう、落ちないで
空を見上げて、生きていて。
#戯言

希叶
今まで聴こえていなかった音が聴こえた
あぁ こんなに音が詰め込まれていたのだと
初めて聴く曲のように感じた
音楽が好きだけど
自分の趣味にお金を使いたくないから
最低限聴こえてればいいと言った私の為に
「ちょっといいやつ」探してきたと
何の気なしに言って渡す
不器用に柔らかい貴方の優しさが 好き

希叶
あまりにも愛おしくて
猫を撮るふりして貴方にピントを合わせた
何年一緒に居ようと
貴方が 貴方だから
それだけで愛おしい。

希叶
持ち主の心を覗いているみたいで
少しの罪悪感を抱くけれど
どんな言葉を食べて
どんな物語を纏って
今其処に立っているのかを知りたくて
背表紙を眺める
貴方を形作ってきた言葉がどんな色か
眺めて 手に取って
そっと 味見をするんだ

希叶
いつか 発達心理を学んでいる時に
教授に言われた言葉
でもさ
物理的距離が近いほど
君が何を考えているのかを邪推して
心理的距離を感じて 痛い
これは天邪鬼だからなのかな

希叶
#散歩


希叶
もうずっと ちゃんと解ってる
同じ傷を作るのではなくて
傷を厭わずに受け止めてくれた日から ずっと
だから
貴方を永遠に縛り付けたくなくて
どうしたら良いかが分からなくなるんだ
貴方の身体が消えてしまうなら
宝石にして身につけて
私が消える日に飲み込んで
一緒に灰になれたなら
なんて
行き過ぎた独占欲だろうか
#ひとりごと

希叶
言葉が見つからなくなって
焦る気持ちさえも霧散してしまう
誰かを信じることは美しいけれど
期待をしないで見返りを求めないで
ずっと愛することは とても難しい
心はきっと湧き出る泉のように無限だけど
それを渡し続ける器は罅割れていくんだ
ずっと ずっと
心が 愛情が 湧き続けるのに
外に出すことが難しくて 溢れて
どうにもならなくなる
心を 掬い上げる言葉が見つからない
溢れるだけの感情を眺めることしか出来ない
それは いつか
恨みや憎しみになるのだろうか
ならば
愛しているままで終えられるように
君を忘れなくては
#戯言

希叶
大きなアイスキューブの中にいるようで
静かで 全てから隔離されていく感覚になる
温かいお茶が恋しくなったら
エンジンをかけて家に帰ろう


希叶
どんなに昏くてどろどろとした思いも
どうしようもない弱音も
全部 フィクションのようにしてくれる。
全部
そうであったら。

希叶
ふと感じることがある
消えてしまいたいのは
誰のせいでもなくて
きっと
私が おかしいだけなんだろう
あぁ、疲れたなぁ
こんなに恵まれているのに
こんなに空っぽだ
#いつ書いたか覚えのない戯言

希叶
語学を学んで外へと向かう貴方に
そう言ってもらえたのが
どんな告白の言葉よりも頭に残っている
誰かの心の凹凸に
私の言葉が嵌まるのなら
それはとても僥倖だ

希叶
どうせ同情されたいだけの自演だろう?
なんて、さ
言われるのが怖くてずっと長袖に隠して笑う
君の傷と 私の傷は
見た目はきっと変わらないけれど
意味合いはきっと交わることがなくて
曖昧に笑いながら
どうか消えるなと思いながら傍にいた
消えてしまいたいと強く願いながら
君にはそう願わないで欲しいと我儘にも願った
前髪を整える
私の腕を切り裂いていた刃が其処にあって
あぁ 痛いと思えるようになったんだ と
ふと 気付く

希叶
何処に届かなくても
私が夜空に融け出して行けるように
言葉を紡ごう
それがひかりになるのか
楔になるのか
もうそれさえも分からないけれど
私が私であることを紡ぎ続けていかなくては
背中から毀れ落ちていく自分の意味を
忘れてしまうから
誰に届かなくても 何処にも行けなくても
私は私が紡ぐ言葉を零れないうちに
どうにか形にして残さなくては
言葉を紡ごう
美しくなくても 不格好でも
私が 私であることを 遺そう

希叶
昔、男友達に言われた言葉が未だにどっかに刺さったまんまだ
欲望の捌け口でしかない私の価値は
この容れ物にしかないのだと
そう、思った時に全部どうでも良くて
何も信じられなくなったんだ
耳触りの良いことばかり囁く君だって
この中身を受け入れちゃくれないだろう?
信じないでいるのは、それが楽だから
分かっているけど、もういいかな
君が男として終わってないことを証明したから
もう全部、肯定したから
私はここでおしまいでいいんだろう?
誑かすつもりなんか、一つもなかったのに、
私は君を掬って沈めただけだな
#戯言

希叶
何処に飛んでいこうって言うんだろう
でも春に出会うよりも確かな存在感で
其処に一輪佇む姿は
何より愛おしく思ったんだ
#散歩


希叶
君の隣の煙草の香りのする空気が好きだった
同じようなフィルターを通して
見上げる月が好きだった
それは、きっと
自由と背徳の味がしたから
目を瞑って 息を吐く
君がいない日常を歩く

希叶
優しくなりたいと願えば願うほど
自分の浅ましさを感じてしまうから。
自分がそう在りたいと
そう在って欲しいと願う行動をしているだけ。
それは結局、全部嘘で、作り物だから。
そこに「優しさ」なんか存在してない。
「自分は優しい」とそう思える人が
どこまでも羨ましくて、苦手だ。
こんな醜い思いを抱えずにいられたら、私も美しく笑えるだろうか。

希叶
君と、話したい。
それがどんだけ我儘なのか
解っているのにさ
…さ、
会いたいよ。
会いたいよ。
だから、さよならしたんだよ。
わかるでしょう?

希叶
貴方が「過去」として昇華してしまっていることに気づいてしまうから。
思い出すという行為が苦手だ。
傷付けた癖に楽しかったことばかりを手に取ってしまうから。
思い出すという行為が、苦手だ。
貴方にとっても、過去であることを思い知るから。
いつまでも鮮烈な傷で在って欲しいと願うのに
どうして
どうして忘れてしまうのだろう。

希叶
足元を埋め尽くしてた
またゆっくりと見上げられないまま
季節が変わっていく


希叶
光に透けて鮮やかな赤色
月夜にしか一緒に歩けなかった君を
いつまで 憶えていられるだろうか
この愛おしさを
いつまで
憶えていられるだろうか
ひかりの下 貴方は 何色?


希叶
幸せなんだろうと思う
#散歩


希叶
それでも尚 望むこと
伸ばした手の先に在るものを掴んだ途端
それが過去になってしまうこと
解っているから
私は寝そべって ただ空を眺める


希叶
#日常の1枚


希叶
後ろに引き摺り込まれるような
そんな昏い思いがあって
ただ此処に立っていることさえも
赦されないように感じる
いつも消え去りそうな私を
留めるのは貴方で
絶対に理解しようとしないで
だからこそ誰よりも強く引き留めて
私が自分で居なくなったら
貴方はきっと赦してくれなくて
私の一番嫌がることをするんだ
当たり前に、追いかけてくるんだろう
だから
観念した私は生きて歩けるだけ歩く
最後に貴方に頭を撫でて欲しいから
#ひとりごと


希叶
下を向いても、いいんだ
#ひとりごと


希叶
貴方のことが世界で一番好きなんだよ
失ってしまったら呼吸ができないくらいに
自分の生活の一部である貴方がいない日々なんて想像すらできない
貴方がいるから私の日々は成り立ってる
きっと、それは
貴方もそうなんだって自惚れじゃなく思ってる
私がいなくなったら、駄目でしょう?
分かってるのに
消えたくなるのは
貴方のせいじゃなくて
私の
貴方だけを知っていられたら良かったのに
喉の奥に 胸の奥に
疼くような過去
首を切り落としたくなる
皮膚を引き剥がしたくなる
貴方を穢してしまうと思い込む頭を止められない
愛してる
愛してる
愛してる から
だから
私は、貴方から離れたくなるんだ
#ひとりごと

希叶
#空


希叶
全部忘れても最後まで頭に残るんだ
ふわりと タバコの匂い
洗剤とシャンプーの匂い
それが混ざった 君の
手元に残ったのはいくつかの言葉とそれだけ

希叶
いつか報われる とも言えない
けれど
ただ 君が苦しみながらでも
其処に存在していてくれることで
それだけでいいと思っている人が
知らない所で何人かいることは
きっとたしかなんじゃないかと
そう、思う
だから頑張って とは言わない
ただ、出会ってくれてありがとう。

希叶
ただ 言葉を右から左に
明日の私が目覚めるまで
誰でもない 何でもない 私でいるの

希叶
ただ、寂しくて 哀しくて
「愛されたい」と願いをかけた
曖昧な願い事を
確かに 叶えてくれたんだと
ふと、気付いた
願い続けた想いが叶うのならば
次は貴方が幸せであるよう 願おう
貴方に貰った愛情の分だけ
貴方が貴方を愛せますよう

希叶
わけじゃない けど
月が綺麗な夜に
ふと咲く野の花に
貴方のいない空白がとても哀しくなるのだ
これは恋だったのか
ただの独占欲だったのか
貴方の声も顔も温度さえ曖昧なのに
右手の先が、さみしい

希叶
気付けば「やりたいこと」が分からなくなった
君をずっと忘れられないのは
そんな自分に気付かせてくれたから
緩やかに過ぎる 何でもない時間が
どれだけ愛おしいものなのかを
教えてくれたから
あぁ 会いたいなぁ
君と一緒に月を見上げたいよ
君の手元にある指輪は
まだちゃんと、君を守ってくれているかな
#ひとりごと


希叶
それは、天国ですよ
そう、君は言ったけど
ならば手を離してしまった今
君はずっと地獄にいるのだろうか
そうであってほしいと
私に何処までも縋ってほしいと
心の何処かで願ってしまっている
この昏い欲望に
君はずっと気付かないでいるのだろうな

希叶
ふと誰かの目に留まって
少しだけ肩の力を抜けるくらいの
言葉を渡せたらいい
何もなかったように散っていく
花のように生きていけたら

希叶


希叶
鮮やかな激情を懐かしく思えるように
はっきりとした色彩の中で
誰かと想いあってぶつかり合う君を
眩しく感じられるように
緩やかに終わっていくのだ
其処に自分が居ないことが当たり前なのだと
ただの傍観者なのだと
そう思うようになった自分に気づく
#ひとりごと


希叶
私も貴方も、こうやって
どれくらい充たされているのか
ぱっと把握できたらいいのに。

希叶
一瞬たりとも見逃したくないから
僕はどんどん欲張りになる
それが焦がれるということなのだろうか
それともただの醜い独占欲なのだろうか
#空

