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斑縷羅

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Secret vamp’s diary 名はまるらと読みます ゾンビどもには妥協しない
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「天国を失った。ゆえに私は天国のドアを叩く。」
その現象を科学的に推察され症状づけられている病、それは、超本性的な霊性を有した人間にとっては、その人物における死の情動の攪拌にすぎない。攪拌でないかぎりは、それは完全なる可能性の閉扉を意味する。
可能なかぎりをつくしても、その痛みを実際的な意味のしゅったいに変えられない
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語っている事がきわめて凡庸であるようにみえて高遠な意味をもっていることもあれば、高尚にみえて割とありふれた事を言っていることもある。
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たとえその著書を読んだとて、カフカのことばのほんとうの意味もわからないだろう。彼がどんなにもろく、崩れおちやすい心をもっていたか。彼ほど想像力にあふれた人物はまずいないのだ。ひるがえって、彼ほど反骨心に充ちたーーここが本質であり骨頂であるーー人間はきわめてまれだ。彼は絶望をその反撥の養分としたのだ。
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思想家シモーヌ・ヴェイユは私がその霊性の修練を積むことへの助力において、たいへんな触発と(知的好奇心への必然的な)促進をくれたが、詩人ポール・ヴァレリーについては、彼のあまりの私自身との本質における近似、さらに深くいえば霊的存在としての呼応の度合がきわめて強いため、自身の動物的直感が拒否し、また根本から必要性
を感じないため、彼の著作を私が読む事はない。
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「地上において神の憐れみを裏付ける四つの証左。観照する人びとへの神の顧慮。彼らのはなつ輝きと彼らのいだく共苦(彼らの内なる神の抱く共苦)。世界の美。第四の証左は、地上における憐れみのまったき不在である。」

すなわち世界の美とは、世界におけるわれわれへの最大の皮肉だ。
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われわれがとらえようとするものは、ことごとくその目論見からまぬかれる。あらゆる美、形而上的な様式、記号。われわれがその知性で捉えられぬ、実在をもたない、というより実在をもたないことでのみその性質を有しうる白昼の楼閣のごとく存在のなかにこそ真に充足した歓びがやどる。
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あるぶんやにおいては自分が‘ばか’であることは私の徳力であり勲章だ。
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極北の朝焼けは橙色かもしれない。
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結果的に、思考は豊穣だが表現しうるのはアフォリズム的な規模にかぎられている。
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ヴァレリーの詩。堅牢な構成の美
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卓越、その価値ないしは意義はなにか。それはむろんそれそのものである優越や威厳ではない。それは好意と同意、なかんずく超本性的な(神聖な恩恵にあずかった)賞賛としての好意/同意へとむすびつく
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彼女は全くの無防備だったが、残虐さと低劣さには抵抗した。これはおなじことだ。何も軽蔑しなかったが、軽蔑そのものは軽蔑した。彼女の言葉を読むと気づかされる。その驚くべき知性が吸収できなかった唯一のもの、それは軽薄さだったのだと
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権能ある存在はいつだって、とてつもなく険しい難題を負わされてきたものだ。
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哲学書において、訳者のセンスが微妙であると、おなじ内容でも読んでいて理解しがたく散漫な印象をうける。
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「小難しい本のことば引用して自分を大きくみせたいの?」と言われたのですが、私は自身の感じた事や思考を表現しているだけです。
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秩序の必要性あるいは必然。普遍性において、最低限、秩序は不可欠である。われわれの想像力において、(想像にいたるまでの力をもつならの話だが)無秩序には際限がない。さまざな事情によって事物はその面ごとに、あるいは総合としてのその特性における様態の混淆ごとに制約と容認をうける。(芸術、対話、学術、宗教)許容される無秩序と進展を要される秩序。
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おぞましい詩。真実も誤りもない、ただただ鉄の非情があるだけ。
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愛は不所持からみればあまりにまぶしいが、その歓喜からすれば夜はただ圧倒的な信頼性を有した母である。
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俺の好きな詩人を“鼻持ちならない”って言う君だからいいんだ
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表現できないことが、私の救いであり、唯一私を完全なる高みに押しあげる。あるいはそれは無知からくる誤認であり、虚言を弄しているだけかもしれない。
私にはわからない。
それはそもそもの原材の段階から根こぎにされてしまった。
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地獄とは悪しき選択である。〈われ〉の外側からの破壊とは地獄に比すべき何かだ。もし〈われ〉が消滅する寸前に反抗心からほんの一瞬でも善を憎む時間が、こういってよければ、善に対して純粋な憎悪の行為を全うする時間があったとすれば、そこには地獄がある。地獄には幻想がある。地獄に比すべき破壊は虚無を生みだす。地獄とは、己の存在を声高に主張し、存在の幻想を与える虚無である。こんなふうに表現しても理解はされまい。表現が精確ではないのだ。
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神はわれわれが身を預けられるすべての避難所を用意しているわけではない
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世界はあなたの思う通り
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時空の隙間で力尽きてしまったら、不本意な場所で不本意な事を言わなければいけない羽目になるかもしれない。偶然はありません。選択の余地はありません。
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無。リアン、ニヒル。それはあるいは、真実(この世に生起するあらゆるもの)は変わらないということだ。失われうるもの、獲得しうるもの。
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知性とはある場合には個性と同種のものに位置する。いかに難解で複雑とみえる思考にも、深さはいっさいなく、ただ、知っているか知らないかという、問題としての事実に帰納する種類の霊感が存在する。ただ、この場合における知るか否かという形象にも、いくらかの階層はあるが。
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地獄にあっては、十字架は無意識のなかにある。あまりに苛烈な苦痛にあるとき、十字架を意識することはできない。
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強烈にドラマティックな生が稀であるように、完全なる悲惨もまた滅多にない。
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悲劇。魂の死が肉体の死に先立つこと。苦しみの大きさはその差に精確に比例する。その肉体のエネルギーの所有量が大きいほど苦しみは大きい。
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拒否されたキリスト。“なぜ”が『イリアス』全篇に響きわたる。
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たいがいは凡庸さを馬鹿にしている私ですが、完全に凡庸であることは混沌を把握する力とおなじくらい稀で突出したものである。
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ガリレオ・ガリレイは半端な人間だ。半端とはむろん凡庸さのことであるが。
しかし私は完成を知らない。
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死における真実とは当然死である。絶望したくないのなら、それを突き止めようとはしないがいい。ところで私は死としての光になんの価値も感じない。ひかりとは、ただあるのは、超越的なもののみである。
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人はいかにあやふやな感覚でもって言語を捉えているかということ
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真空は至高の充溢である。だが人間にこれを知る権利は無い。その証拠に、キリストでさえ、一瞬にせよ、このことを全く知らなかった。私の中のある部分はこのことを知るべきだが、その他の部分は知るべきではない。その他の部分が低劣なやり方で知ったなら、もはや真空は存在しないだろうから。
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千夜一夜
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バンパイアでも白髪はできるのだ。人間とは肉体の出来がちがう。あまりに苛烈なストレスをうけていちにほんでとどまっているのは常識外れに強い体のおかげである。並の人間なら10年前にその毛髪はそらのかなたに焼失している
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茶番探し物。あまりの手持ち無沙汰に、在処がわかっているものを芝居くさくさがす
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「地獄は薄っぺらくふかみがない」。底のないもの、それはおぞましいだけである。われわれの感受する混沌においても。
価値のないもの。
悪はあがめられるだけだ。構想すること自体が見当はずれ。
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卓越とは謙虚さ、そして不完全さのこと。どこかに寂しいところがある。
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あるいはもっとも多くを知る者はもっとも知らないものが多いだろう
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言葉は箱。意味はその、なかにある。つかいふるされたような言うも恥ずかしいようなことばでも、全部君が自身の力でみつけた真実です。
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堕落した表象、凡俗なものに対する敵意は叡智の発現であり、もっとも高貴なルサンチマンである。
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どんなに理想的で純粋な民衆の祝福にも悲しみがあるのだ。
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「己の手中にある力を行使し尽くさずにいる、それは真空に耐えることだ。諸集団との関連において真空を自発的に受けいれる。そんなことが可能か。」ーーシモーヌ・ヴェイユ、『重力と恩寵』

可能かどうかということにおいては、おそらく、人による。しかし厳密に言えばそれは判断しがたい。なぜなら、その人にしうる妥協と可能性の関係とは、その人の数だけケースがあるかはさておき、各人によってことなるパターンがあるからだ
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おんなおんなしてる女は滑稽きわまりない。おぞましさしかない。本能むきだしのけだものである
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愛情にあふれた人間なので強い愛に心酔していないと生きられない。それは、“女は恋をしていないときれいでいられない”というものと逆の原理といえるだろう。彼には浮世離れした美しい容姿であることは当然のことであり、また並行して、強い愛を感じることは彼にとっては恒常的また全的に迫られた要求であるのだ
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