
ただくまー
三宝に帰依し、瞑想と奉仕を通じながら自己と他者の苦を軽減するべく、悟りの境地をそこはかとなく目指す者です。
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ただくまー

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ただくまー

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病院の待合室で、僕は順番を待っていた。壁のテレビには北朝鮮の軍隊、「暴風軍団」と字幕にあった…が、静かな音もなく訓練をしていた。兵士が寝そべり、その頭の上に置かれたコンクリートブロックを、別の男がツルハシで叩き割っていた。ばかげてる。でも奇妙に待合室の一同が魅せられていた。
「なにやってんのよねえ、ばかみたいに」と隣の女性が言った。僕は返事をせずに画面を見つめ続けた。彼らは何かを証明しようとしていた。ただの筋力や根性ではない。狂気だ。意図的な狂気。僕はふと、豊臣秀吉を思い出した。
彼は二度、朝鮮半島へ出兵させている。そして、敵に「日本人はとてつもなく大きな存在である」と思わせるために、兵士たちの排泄物を集めて、巨大なンゴを作らせたという。直径二十センチのンゴ。筒に仕込まれ、敵陣近くにそっと置かれた。
ばかげてる。でも、想像してみてほしい。ある日、自分の庭に、誰のものとも知れない巨大なンゴがとぐろを巻いていたら? 怖いよね。まず怖い。そして、考えざるを得ない。誰が、なぜ、こんなンゴを?
そう、人間は、意図的な異常さに対して、言い知れぬ不安を覚える。合理性ではなく、直感がざわつく。ああ、この相手、なにするかわからん――そう思わせる。それは戦術だ。
だから「暴風軍団」の映像は、ただの訓練ではなく、狂気のショーケースである。銃声よりも深く、脳に刻まれる。そして人は、理解のできない狂気を侮ってしまう。北朝鮮なんて、なんもできないンゴだと。
ミサイルが時折飛んできても、いつも届かないじゃん。たまに日本列島を飛び越えて太平洋に落ちてるだけじゃん。
……ん? 待って。それってつまり、いつでも“落とさないでいてくれてる”ってことじゃないか?
常々そう思ってはいるが、僕は僕でその事実を無視して生きている。
あしたもし、上空にウンコが浮かんでいたら僕は、日本人は、さて。
あんまり何も考えずに、アイリスの備蓄米をスマホで注文するんだろう、きみも、僕も。


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『朝7時のベンチ』
登場人物
男(疲れた表情の人物。優しいが少し皮肉屋)
⸻
《霧雨の降る朝。動物病院の前、古びたベンチに男が座っている。薄暗く、まだ人通りはない。男の膝には猫用キャリー。服はじっとりと濡れている。》
男(独り言)
動物病院待ち、何回目だろうな……。慣れたもんだ。
《男、上空を見上げる。霧のような雨が静かに降り続いている。》
男
雨かよ。ミスト状って何だよ、ミスト状って。傘の意味ないじゃん。
《男、自分の腕や服を見下ろす。衣服がやわらかくなっている。》
男
あー、全身がミルクに浸したパンみたいになってる。ふにゃふにゃ。
《男、キャリーの中を覗き込む。猫は丸くなって寝ている。》
男
防寒マット入れてるから大丈夫だよな……。
(ぽつりと)俺も入りたい。
(少し上を見て)ガリバートンネルください、ドラえもん。
《男、肩をすぼめて身震いする。》
男
さっっむ……。マッチ売りの少女ってこんな感じだったのかな。
《間。ふと、男の表情が真面目になる。》
男
……あれ?でもマッチって売り物でしょ?勝手に使って大丈夫なの?横領じゃない?
《男、スマホを取り出して検索しながら小声で読み上げる。》
男
「マッチの所有者は父親であり、親の物を子が勝手に使っても法的には問題ありません。」……へー、そうなんだ。
《目がとろりとし、まぶたが落ちてくる。眠気が襲う。》
男
パトラッシュ……疲れたろ……僕も疲れたんだ……なんだかとっても…眠いんだ……
《ハッと目を見開き、背筋を伸ばす。》
男
寝てる場合かーーい!
《腕時計を見る。微妙に驚いた顔。》
男
お、あと30分か。
《キャリーを撫でるように見つめ、優しく笑う。》
男
よし、あとちょっとだぜ……がんばろ!
《その瞬間、キャリーの中からタイミングよく小さく「ニャーん」と鳴き声が聞こえる。男、少しだけ笑ってうなずく。》
⸻幕


ただくまー
しかも、管理職としての手腕もあるときた。上司からの受けもいいし、部下にも舐められない。会議では場の空気を読みながら、絶妙なタイミングで誰かを立てる。こういうのは真似しようにも出来んものだ。
そして女。ああ、女だ。女への気配りが尋常じゃない。かといって、媚びない。自然と、彼の周りに女が集まってくる。香水の匂いがまた絶妙で、ほのかに甘くて、だけど媚びてない。そりゃ惚れるって話だ。
でも、ただ一点だけ、致命的な欠点があった。致命的、ってのも少し大げさかもしれんが、少なくとも俺はそこに耐えられなかった。
――食べ方が、汚い。
箸の持ち方も不自然だし、クチャクチャと咀嚼音をたてる。ラーメンはすすらず、犬が水を飲むみたいに食べる。そしてなにより、骨つき肉の処理が無惨極まりない。あの品の塊のような男が、骨の周りの肉を無遠慮にかじり取りながら、唇に脂をつけている様は、ちょっとしたホラーだ。
一度見るに堪えかねて伝えたことがあった。そしたら、彼は俺を見てこう言った。
「お前、そういうとこ、無粋だよな」
いやはや、返す言葉もなかった。
俺があいつの食べ方を気にしていたように、あいつは俺の、口の利き方を気にしていたってわけだ。
つまるところ、人間ってのは、自分の皿の汚れには案外、鈍感なもんらしい。


ただくまー
――ああ、これは知り合いの話なんだけどね。
――知り合いってどのくらい?
――そんなに深くはない。たまに会って、珈琲を飲むくらい。
――ふうん。それで?
――彼女の誕生日を知りたいんだってさ。
――直接聞けばいいじゃない。
――いや、サプライズしたいらしいよ。
――誰が?
――その知り合いが。
――サプライズなんて、たいていうまくいかないよ。
――ああ、でも、彼はやりたいんだ。
――じゃあ、前もって聞いておけばよかったのに。
――前に聞いたらしい。でも忘れたってさ。
――よくある話だ。
――だいたい覚えてるんだ。5月29日、30日、31日……そのあたり。
――どうしてそんな曖昧な記憶なのにサプライズしようとするんだろう。
――…それが彼のやり方なんだよ。
――賢いやり方とは思えない。
――僕もそう思う。彼は言ってた。「毎年その辺になると、覚えてるフリをしてた」って。
――どれくらいの間?
――10年くらい。
――10年も?すごい根気だ。
――でも結局、はっきりわからなくなっちゃったらしいよ。
――彼女は怒らなかったのかな。
――さあ、それは知らない。たぶん彼女は呆れているのかもしれない。
――それって、ちょっと切ないね。
――いや、ほんとに馬鹿だな、僕は。
――うん?
――って、彼は言っていたよ。
――ああ。
――で、どう聞けばいいと思う?
――うーん……たとえばこう言うのはどうかな。「あなたが生まれた日、雨は降ってた?」
――詩的だね。
――でも、たぶん無視されるよ。
――そうかもしれない。それでも僕は、
――うん?
――彼は、可能性を求めたいんじゃないかな。
――がんばりなよ、その彼によろしく。
――ありがとう。


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ただくまー
いっておくがイラストほど楽しい感じではない。


ただくまー
「結局どうなったの?」
「だーさあ、俺がハヤトに殴られたこと、先生に言った、ほら、国語の」
「あいつ無理じゃん、ぜってーちがうって」
「だーさー、あとでおもった。放課後、はやとと呼ばれて」
「最悪じゃん」
「だあさー、話し終わったあと、やだったわー」
「じゃ、またやられたんだ」
「先生ふけたら速攻どーん!」
「最悪じゃん!」
雰囲気しかわからなかったけど、中坊の会話がなかなか楽しかった、というだけの話[照れる]

ただくまー
スマホを覗き込みながら料理をつつく客のもとへ、シェフは黙って現れた。
シェフは無言でスマホの上に、花びらと泡で飾られた一皿を置く。
「Écran aux Pixels Confit, silence numérique」
とだけ囁き、彼は厨房へと消えた。
客は、一瞬ぽかんとした顔でその奇妙な料理を見つめていた。
スマホの上に咲いた小さな芸術作品――
――泡と花弁、まるで静かに抗議するような美しさに、何か大切なものを指摘された気がした。
やがて、客は手元のナイフに触れ、スマフォに向き合う。その動きには、ささやかな覚悟と、ほんの少しの敬意が宿っていた。


ただくまー
昼下がりのオフィスで、となりの席の同僚がぽつりと言った。
「なんか調子悪いんだよね」
僕は書きかけのエクセルファイルから目を離して、軽い気持ちで訊ねた。
「ABC段階で例えるとどのくらい?」
彼女は少し考えてから答えた。
「しいてんご、かな」
しいてんご。Cてん5?僕はその語感を頭の中で転がしてみた。たぶん「下の中」とか、そのあたりの文脈だろう。でも妙に言葉のチョイスが絶妙で、それ以上追及するのも野暮に思えて、「なるほど、そりゃ調子悪いね」とだけ言っておいた。
彼女は少しだけ息を吐いて、「最近ずっとなんだよね」と続けた。あれが壊れた、これがうまくいかない、ニンテンドーSwitch2の抽選にも落ちた。
……それって、体調とは関係ないんじゃ……と喉まで出かかった言葉を飲み込んだ僕は、ペットボトルの水をひと口飲んで、そのまま席を立った。何か言えば良かったのかもしれないけど、そういうときって、たいがい何を言っても手遅れな感じがするものだ。
それにしても、「しいてんご」。
妙にあとを引く言葉に思えた。
靴の中に小さな石が入ったまま一日を過ごすような、気にはなるけど、取り除くほどでもない。もしくは、コーヒーに入れた砂糖が、ちゃんと溶けきらないままカップの底に沈んでいるような。いやそれより、冷蔵庫の奥から発見されたプリンのフタを開けたときに、まだ食べられるか一瞬迷ったけどよくみたら茶碗蒸し、、そんな具合。
いや、どんな具合よ。


ただくまー
ひるまのおさけはねー
まわるねー
うまいねー
ごめんねごめんねー


ただくまー

syro u473t8+e [141.98] [piezoluminescence mix]

ただくまー
ビタミインC
ミンナミンC
どれ買う?
という人間性クイズ[照れる]


ただくまー
今朝も猫さんを連れて病院へ。
朝にセブンの珈琲エルサイズを飲むのは定番な訳だが、ここのところ、広告脳になっているせいか、言葉の韻に囚われる傾向がある。
いちごもこ
「もこ」という言葉は、もはや、速水もこみち、そして日産モコ、そしてセブンのシューシリーズ。さらにいえば「曖昧模糊」という言葉にも馴染みがあるが、僕の中では、断然もこみち。
むむ?
いい言葉出来上がったな。
もう、いちごスイーツが美味しかった、とか、動物病院が早く開かないかな、とか、どうでもよくなっちゃってきたぞ。
ダンゼンもこみち!


Aqua

ただくまー
「今朝のは格別にうまいぞ」
自分の努力や経験、長年培ってきた知見など微塵も活かさず、さらりと言ってのけるマスターは、その風貌が「耳をすませば」に登場する天沢聖司の祖父に似ている。
そんな妄想を心の中で温めながら、私は動物病院の扉が開くのを待っていた。愛猫が危篤状態から回復して、もう三週間ほど経っただろうか。天沢聖司の1.5倍ほど指の節が太い、通称「くま先生」という主治医は「奇跡が起きました」と言った。
そうだね、奇跡を信じたいのは分かる。でも私の頑張りは奇跡ではなく、当然のことなのだ。別に努力を褒めてほしいわけではない。ただ、安易に奇跡などと言わなくていいのに。それは自然なことなのだから。
ああ、今日のななチキは本当に美味しい。
本当に奇跡的に、美味しい[照れる]


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Evolution

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今朝も愛しき猫を伴ひて、医の館へと参りぬ。
昨日までは麗はしく咲きほこりたりしチユリぺの花、今朝見れば首なく折れ伏せり。おそらくは、この館に訪れし心を患へる犬どのの業ならむ。
折れたるチユリぺの様は、命の危うき我が猫の姿と重なりて、胸痛く覚ゆ。医の館の戸の開くを待つ間、もの思ひに沈みて長き時の流るるままに、チユリぺの再生を祈る心地して、かの不思議なる術持つ「えゑあひ」なるものに、首なきチユリぺの姿を映しぬ。
瞬く間に甦りたるチユリぺは、まことに艶やかに咲き誇りたるものの、かかる光景はまるで冥土の様相を呈して、わが心の奥底に咲く花は、なおも萎れゆくばかり。
かくて死の気配近く感じられ、おのづと身の毛もよだちて、恐ろしき思ひに襲はれぬ。されど、この世の無常を見つめつつ、心は強からずとも、せめて穏やかに保たむと思ひ定めぬ。



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50代のキムタクのポテンシャルすごいかも。


ただくまー
2050年宇宙の旅
〜E.T. phone home〜


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余は平素寝坊にて、起床の遅きこと世に知らるるところなれど、今朝に限りては些か早く目覚めたり。これ偶然にあらず。我輩は猫にあらざれども、我輩の猫を病院に伴うの必要ありてなり。
近頃、猫様の一命が腎臓を病みて伏せおり。恐らくは余命幾許もなかるべし、と覚悟せり。せめては苦痛なく逝かしめんとの思いより、朝なり夕なり、最愛の猫に滋養あるものを与え居るなり。
今朝、病院の玄関に足を踏み入れてみれば、鬱金香(うこんこう)の花、萎れ始めたるにあらずや。その姿、死に瀕する愛猫の様と二重写しとなりて胸に迫る。慌ててアプリを用い、写真に工を加え、デフォルメにて蘇らせんと試みたれど、所詮は虚像、生命を宿す画にあらず。
猫も亦然りか、と思わざるを得ず。
されど、朝薄光の中に立てば、まぶたの重きこと夥しく眠気は去りがたし。それ我が意識の隅に忍び寄りて、絶えず揺らめく蝋燭の火の如し。
猫様よありのままに生き続けくれよかし、と心より願うのみ。



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四月の午後、柔らかな陽が机の上を斜めに照らしていた。
鈴木さんがくれた小さな箱には、「恋香醉心(レンシャンズイシン)」と金文字が浮かんでいた。
「友達からもらったけど、甘いの苦手でね」と言って、無造作に僕のデスクに置いていった。
中には、艶やかなチョコがいくつか。
気まぐれで一粒だけ食べてみた。
噛んだ瞬間、琥珀色の液体が広がる。
喉の奥がぽうっと熱くなり、
胸の奥で何かが解けていくようだった。
甘さの裏にある、懐かしさと微かな罪悪感。
それは夢と現実のあいだにある気配だった。
「顔、赤いよ」
加藤さんがそう言って笑った。
彼女の声は妙に耳に残り、
視線の奥に吸い込まれそうになる。
「それ、金龍泪(ジンロンレイ)っていうお酒が入ってるチョコなんだよ」
「中国の秘酒でね、通称“恋薬”。
本心を引き出すって噂なの」
そしてそのとき、宇賀神さんが現れた。
がっしりした体つきで、カエルのような顔立ちのその人は、
社内では「がまおじ」と呼ばれていた。
冗談好きで、どこか抜けてて、
誰もが“そういう対象”としては見ていなかった。
僕も、もちろんそうだった。
――ついさっきまでは。
彼が近づいてくるたび、
胸の奥で何かがざわめいている。
「ちょっと、飲みに行かない?」
彼の言葉に、気づいたら
「ええ、いいですよ」
と答えていた。
外に出ると、春の空気があたたかく頬を撫でる。
街路樹の新芽が、夕暮れの光を淡く透かしていた。
歩きながら、宇賀神さんがふと立ち止まる。
「実は、俺も一粒食べたんだ」
彼はポケットから、同じ「恋香醉心」の箱を取り出した。
「二粒食べると、効果は打ち消される。でも……それってちょっともったいない気がしないか?」
彼の目が、冗談とも本気ともつかない色を帯びていた。
「少しだけ、このままでいましょうか」
そう答えた自分の声が、
どこか遠くから響いていた。
「君が今、俺の隣にいるのも、
金龍泪のせいかもしれない。けどさ」
宇賀神さんが笑う。
「薬が引き出した感情も、もともとあったものかもしれないな。気づいてなかっただけで」
街灯が灯るなか、僕らの影がゆっくり並んで伸びていく。
なぜ「がまおじ」と、こんな夜を歩いているのか、理屈では説明できない。
けれど確かに、胸の奥があたたかかった。


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Light Through the Veins

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Amend

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Near Light

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オン・ザ・ネイチャー・オブ・デイライト (オーケストラ・ヴァージョン)