
踊らない
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踊らない

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Requiem for Molly, Pt. 3

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1368~1423年 室町時代

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Lover’s Rock

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Nova

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彼は毎朝、5時になると道の掃き掃除を始める。
俺からしたらそれだけでも凄い、
だがおじさんは自分の家の前の道路だけにとどまることなく団地の道路を一周、
およそ500mはあろうかという道のりを1時間半ほどかけ全て1人で掃くのだ。
「シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ…」
まだ陽も昇らぬ暗い団地に響く軽快なリズム、その長い長いソロパートは雨の日も風の日も、雪の日には雪かきショベルに持ち替えて延々と、そして淡々と続けられた。
「あれはちょっと異常やで」
「まともじゃない、近所迷惑」
「なんかの罪滅ぼしちゃうか、そうでもせんと心が落ち着かへんのや、何かあるで」
はじめのうちは感心し、感謝の念すら抱いていた団地の住人たちも好き放題言い放題。
おじさんは近所付き合いもほとんどなく、また一人息子がもう15年近く部屋に引き篭りしているらしく、暇を持てあました団地住人の下世話な噂話の的になっていた。
「少し前に下の団地で事件があったでしょう、あれってもしかして…」
めちゃくちゃだ、確かに少し奇行の部類に入るかもしれないが、早朝の道掃除でここまで言うのはあまりにも暇が過ぎる、暇は人間にとって時に他人の尊厳を傷つける毒になるのだ。
俺は10代で家を出て時々帰るくらいなのでもうあまり団地のことは知らないけれど、
印象的なご近所のひとりとして掃除おじさんの事はたまに思う。
それから20年あまりの歳月が経ち…
先日、片付けを手伝いに久しぶりに実家に帰り、そのまま一泊したその夜、いや朝方
「シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ シャッ…」
(おじさん────────)
凄すぎる、
あまりにも。
出来ない…
俺は一生こうは成れない…
熟練の茶人をも彷彿とする、
もはや風格すらも感じさせるその軽快な「シャシャシャ」のリズムはまだ暗い闇夜に溶け出し、我々人の欲や、罪や、業、その全てを水に流す。
俺は暗い天井を見つめながら思う。
(地蔵菩薩、か……)
眠い、現世はあまりにも眠すぎる。
おやすみおじさん、おやすみ神様、
再び目が覚めるとき、
世界が平和になりますように
枕元に5億ありますように

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Solstice (Improvisation)

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