しんどい家庭で育ってる最中は家庭環境に対してそんなに深く病んでなかったけど、大人になってからズーンとくるものがある。しあわせな家庭で育ったひとを見ると、ものすごく重く"ずるい"と感じる。脱出できたらおわりと思っていたから、大人になってからボディブローのように効くとは思わなかった
たまに点滴に血が逆流しちゃうときもあるけど、それはそれで、そんなにたいへんじゃないのに、見た目はたいへんって感じがして、おもしろい。入院してたら、なんだかあんしんだったなあ。毎朝院内に流れてたカーペンターズ、窓から見える通勤渋滞、ベッドでたべるあさごはん、ずっと熱はあったけど、あんしんだった。なつかしい
実家暮らしの私に対して職場の先輩から、生活費いくら入れてるのかと聞かれて答えると「そんなにたくさん⁉️まあお母さんこっそりそのお金貯めてくれてる‼️家出るときに渡してくれるわ‼️」などと言われたけど、生活費の管理は私名義の口座でしているし、故に残高も分かっているし、すべてきちんと生活に使われているのも分かっている。だれもがみんなそんなに大事に"娘さん"させてもらえてると思わないでね
そのくせ私が母に対してイラついて生理的に舌打ちが出てしまったときには、ものすごく不快感を示したよね。私が謝るまで許さなかったよね。あなたがこれまで28年間示してきた不機嫌に私は応えつづけてきたのに、私が不機嫌を示すことはずっと許されてなかったんだ。それって、人権が無いよね。ずっと上下関係だったんだね。
タイミングを伺い伺い母に物件申込したってようやく話したら、ここぞとばかりにため息と無言のオンパレード。やっぱりこのひとはこういうひと。不機嫌で周りをコントロールできるとおもってる。「大丈夫?」「ごめんね」とかまってほしいときはため息をつく。「そんなことないよ、きれいだよ」がほしいときは自虐をする。私はその母のいちばん傍にいて、全てわかった上でいつも正解を捧げ続けていた。こころをすり減らして。でもそれらは全てに自覚のない母にとって、なんかほしいときにほしい言葉がもらえた、程度の出来事だったんだろう。ほら、いまも、2階の部屋から大きなため息が聞こえる。
(これまでは夫婦関係を気遣い実家暮らしせざるを得なかっただけです)(もうあなたたちと住むのはストレスで限界です、いちはやく一人にさせてください)(2年も物件探ししてたら私は30歳になってあなたの介護開始までのリミットもその分近づきます)などたくさんのことばを飲み込みすぎて説明がスムーズにできないよ〜穏便に摩擦は最小限に済ませたいんだよ〜生まれたときから空気読み大臣