我が心身は、幾度かの右往左往と布団との深い和解を経て、ようやく安定という名の平穏に着地したのである。心身症なるものは、こちらの都合など一切斟酌せず、気まぐれに暴れ回る厄介な同居人であった。だが話し合い(と休養)を重ねた結果、 だいぶ大人しくなり、社会復帰という名の荒野へと再び歩み出すことになった。またしても迷走に至る可能性は否定できないがおびはおびで飄々と生き延びる所存である。
一口だけ、と己に言い聞かせて栓をひねれば、気がついたときには三口どころか三杯であり、さらに「肴がないのは不健全である」と訳の分からぬ理屈をこね、冷蔵庫を漁り、うっかり買い置きのロッピーチーズを丸ごと平らげてしまう。堕落の極まりであり誠に遺憾である。